【インドの賃金制度】

労務

 

こんにちは

東京コンサルティングファーム
デリーオフィスの若杉大勝です。

今回は、インドにおける賃金制度についてご紹介していきたいと思います。

 

インドでは従業員の採用後、彼ら自ら就業する企業で成長をしていくためには、賃金、評価、教育が一体となった制度作りが重要となります。
中でも賃金制度には、企業が求める人物像を明示する重要な役割がございます。
大切なのは、賃金の配分の方法に、会社としてのメッセージを込めることです。
インド国内で長期的に成長している企業は従業員全員が会社の理念を共有し、それを実践する従業員を評価しています。
短期的には売上や業績に貢献しても、長期的には組織の成長を阻み、もしくは混乱させる人には、特に注意が必要となります。
その為にはインドにおいても「禄」と「格」という考え方に基づいて分配と処遇を行うことが有効です。
禄と格は、日本において戦時中にどのように人を動かし、勝利を手にするのかを論じたことから発展したマネジメント方法です。

 

どのようなものかを簡単に説明すると、戦で同じ成果を出しても、優秀な管理者としての能力を持たない者には禄だけが与えられ、管理者としての能力の高い者には、軍隊を動かすための格を与えられるということです。

 

この考え方は、現代におけるインドの評価制度にも応用できます。給与の分配は、評価制度における短期的な目的の為に、一定の機関の売上や利益に対する貢献で分配額を決めます。
つまり、一定期間の業績に対する貢献を禄という形で反映させます。
しかし、重要なのは短期的ではなく長期的に貢献できる社員です。
組織づくりや、部下や周囲を巻き込んで成長させることができる人材を、重要なポジションに置くべきです。
格とは、昇給や昇進を意味します。
どのような人材を評価するかは、会社としてどのような人を優秀な人材と定義しているのかを全社に示すことでもあります。
インドで企業理念を浸透させ、会社に対する忠誠心を育てることは凄く難しいですが、志向性の評価制度として成果主義を仕組みづくりすることは、長期的な売上や利益を生み出し、成長性の高い企業に成長させるポイントになると言えます。

 

今週は以上となります。
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Tokyo Consulting Firm Private Limited
東京コンサルティングファーム・デリー拠点
若杉大勝

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