インドの社員教育について②

労務

こんにちは。Gurgaon事務所の仁井(にい)いずみです。

最近のGurgaon, Delhiは道路整備がかなり急速に進みました。近々選挙が行われるため、急きょ整備したそうです。現在住んでいる社宅から事務所までは車で約40分、道路ガタガタポイントがいくつかありましたが、2週間ほどでどのポイントもすっかり整えられました。赴任以来1年4ヶ月の中で初めてのことです。できるならもっと早くから取り組んでほしいものです。

さて前回はインド社員教育にあたり会社の理念共有とそれを毎日伝えていくことが大事であることについて書かせていただきました。業務遂行においてもその考え方を反映させる必要があります。主なポイントは以下2つだと思います。

・駐在員とインド人マネジャーのベクトルを合せ、同じ価値基準をもって業務を行う
・インド人に責任感を持たせる

前回書かせていただいたように、インド人スタッフに自社のスタンダードを実行させようとしても受け入れられないケースがあります。その理由をインドと日本は違うとすることもよくあります。そのため自社のスタンダードをインド人マネジャーと共有し、彼らが駐在員が思うことと同じことを思い、彼らからインド人スタッフを指導する必要があります。

業務上問題だと思うことがあればインド人マネジャーとすぐ共有し、スタッフを指導させる。またマネジャーに任せたままにせず業務について確認し、自社スタンダードとズレが生じていないか常に確認する。ということが必要になります。

またインド人スタッフにより理解させるためには、指導される立場ではなく、指導する立場に立たせる、責任者にすることが効果的です。そうすることで自然と責任感が生まれます。当社では1ヶ月前から朝研修の最初に、「今日のビジネスマナー」というコーナーを始めました。毎日1つずつビジネスマナーのテーマを取り上げ、スタッフレベルのインド人社員を講師と定め、朝研修で全員へ指導させています。理解を深めるためにホワイトボードに簡単な絵を書いておき、そのインド人スタッフはその絵を使って説明します。これまでは駐在員が逐一注意してきましたが、理解されないこともありました。今ではビジネスマナー担当者がやる気を持って指導にあたり、周りの社員も素直に従うようになりました。また説明中にインド人マネジャーが補足するなど、意義のある時間になっています。インド人による指導でインド人通しで規律を守り合っていくという形ができてきていると感じます。

一方で駐在員もインド人といい関係を築く必要があります。単に日本流を押し付けるのではなく、インド文化を理解し有効なものは取り入れる姿勢も必要です。指摘する場合もたまにヒンドゥー語を使ってみるなど、インド人が「自分たちのことを理解しようとしている」と感じればより良い組織作りができると思います。

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