インド人事制度のコツ③

こんにちは。Gurgaon事務所の仁井(にい)いずみです。
Chennaiにきて2週間が経ちました。海に近いという事もありDelhiより蒸し暑さを感じます。Chennaiはインドの中でも生活しにくい部類に入ると思いますg、良い点はお肉を食べられるレストランがあることです。おいしくて安いステーキを食べるレストランが割と多いです。Chennaiにお越しの際にはお試しください。

前回はインドでの人事制度構築において職務分掌が大切であるという事について書かせていただきました。今回は教育ツールとしての活用方法について触れたいと思います。

職務分掌はポジンションごとの理想の社員像を明確にしたものです。それを基準に評価制度を構築し、評価を実施する際に評価基準としても活用することが可能です。評価は年1,2回の頻度で行われるのが通常です。では職務分掌は評価時期である年1,2回しか使わないということでいいのでしょうか。

前々回のブログでもあったように、日本人とインド人では文化が異なるため「ツーカー」とはいきません。駐在員の方であればお分かりのように、何十回、何百回と同じことを注意し続けないと理解してもらえないのが現実です。つまり職務分掌に書かれていることを理解させるためには、書かれていることを何度も伝える必要があります。

方法としては2つあります。1つは駐在員の方がすでにされているように、OJTとして即座に何度も伝えることです。もう一つは職務分掌を教材としてディスカッションを行うことです。職務分掌は会社の方針として紙に落として作成されているため社員も正式なものとして認識します。プラス口頭での日々のOJTが効果的といえます。

毎日朝礼やミーティングを行っている企業様は多いですが、多くは業務進捗の確認やMDとして思いを伝える、という事かと思います。その中で15分でも職務分掌を用いてディスカッションすることをお勧めします。ポイントは駐在員の方の一方通行にならないことです。インド人社員からも意見を出させ、理解していないと感じた点を即修正してあげることです。その後だんだんと司会進行やディスカッション中の指導役をインド人社員にやらせてみて、駐在員の方はオブザーバーとして軌道修正を行う、ということができれば組織の成長を促すことが可能です。インド人社員で回せるようになるには、企業様のレベルにもよりますが少なくとも1年はかかります。

あきらめずに継続することが大切です。次回は教育ツールの一つであるMBOについて触れたいと思います。

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