皆さん、こんにちは。
チェンナイ駐在員の中村です。
今週は、先週に引き続き、インド人部下の管理方法について私見を書き殴っていく回になります(笑)
皆様の何かしらの参考になれば幸いです。
先週はインド人社員の計画性の乏しさについて力筆しました(笑)が、その一方で、マニュアルがないことに対し
て臨機応変に対処していく能力は非常に長けています。弱みと強みは表裏一体ということですね。
特に現場で生じた問題は、日本人管理者が想像できないような方法論をとって、インド人のみで解決してしまう
ことがあるため、必ずしも日本式の解決策を押し付けるのが正解とは言えないでしょう。(本社に報告できない
方法論を勝手にとってしまう場合は困りものですが・・・)
さて、インド人には彼ら特有の考え方「Jugaad」があります。こちらはヒンディー語で、ジュガードと読みます。
本来の意味は「目の前にあるモノで、新しいモノを創造する」になります。限られた資源の中で、創意工夫して
問題を解決していくというような意味合いで使われたりします。
ビジネスにおける「ジュガード」の実例としてはインドの四輪メーカー、タタモーターズの生産する「タタ・ナ
ノ」という安価な車の開発が挙げられます。価格は30万ルピー(50万円弱)となり、インド市場に加えて、アジ
アの一部でも販売されているそうで、車体はこんな感じです。
原価を下げるため、鉄鋼製のエンジンに代わりアルミニウム製エンジンを開発し、車体の端に車輪を移す事で車
内のスペースを有効活用したりすることで驚異の価格を実現しました。
こういった、足りない点を工夫により補う発想は生活の隅々に見受けられ、既成観念や枠に嵌らないアイ
デア性は日本人の創造をはるかに超えていきます。
従って、日本式の教育を行う際は、大枠を描き、計画通りに進めていく重要性を説くことは大事ですが、アイデ
アや創意工夫を必要とする部署では彼らの考え方を理解し、尊重する姿勢を見せる事や、インド人の商習慣を大
事にする等、上手くバランスを保つことが大事だと思います。
最後に当社サービスの宣伝もさせてください(笑)
当社では社員研修の外部委託を受け賜っております。
研修メニューは各企業様のご要望に応じてオーダーメイドになりますが、一例は下記になります。
・紙飛行機を使ったワークショップによるチームワーク向上
・クイズ形式による会社理念、売上目標、会社沿革などの理解
・会社理念とリンクした定量目標の設定
・日本人とインド人の性格、両国の社会の仕組みの違いに関する講演
・管理職に向けたリーダーシップ研修
ご興味がありましたら、お気軽にお問合せください。
今週は以上となります。