成長ステージに応じた対応①

法務

 こんにちは。Gurgaon事務所の仁井いずみ(ニイ)です。インドに進出する日系企業は1,000社に迫っています。進出されて10年以上たつ企業もあれば、進出したての企業も少なくありません。各社各様の成長ステージ(導入期、成長期、成熟期、衰退期)にいると思います。

 今回から5回にわたって各成長ステージで何をすべきかをご紹介いたします。それぞれのビジネス状況と管理部門における「よくあるストーリー」をまとめました。次回以降は各ステージについて触れたいと思います。

導入期
<ビジネス状況>
ビジネス立ち上げのため営業や生産に注力。
<管理部門の状況>
会計や監査など法律で決められた管理部門への対応は行う。
人事関係では採用は行うものの人事制度(教育、評価、賃金)の構築は取り掛かれていない。毎年の昇給は感覚的に行っている。

成長期
<ビジネス状況>
ビジネスが軌道に乗り、他地域展開を始める。それに伴い組織を拡大する。
<管理部門の状況>
会計・税務部門では内製化が進む。キャッシュフロー管理や連結対応について社員の能力に不足を感じることも。人事関係では昇給率決定のための評価制度はあるものの社員教育や理念浸透のための人事制度がない。そのため社員が成長しない、離職率が高いという問題が起きている。

成熟期
<ビジネス状況>
ビジネスがトレンドに乗り、着実な業績アップができている。
<管理部門の状況>
会計・税務部門では内製化が完了している。社員の増加を抑え効率性を上げることが課題となることも。
人事関係では人事制度はあるものの形骸化している。そのためマネージャーが会社の理念や役割(業務管理・戦略構築・社員教育)を認識していないという問題が起きている。

衰退期
<ビジネス状況>
トレンドの終了と共に業績も悪化。新たなビジネスチャンスへ移行する。
<管理部門の状況>
会計・税務部門ではより高い効率性をもとめリストラを行う。
人事関係では人事制度の形骸化により社員が会社にコミットしていない状態となっている。そのため次のビジネスチャンスへの戦略を立てる社員がいない、や業績悪化と共に退職が増えるという問題が起きている

次回をお楽しみに!

以上

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