こんにちは。Gurgaon事務所の仁井いずみ(ニイ)です。今週はインド人教育についてです。
インド人と日本人では育った環境が異なるため、日本人にとっての一般常識がインド人に通用しないことは多々あります。ものを片付ける、報告をする、といった特定のことから、業務スピードが全体的に遅く改善が見られないという根本的な問題まで日々ジレンマを感じる方も多いことでしょう。
それらを注意しても改善されない理由は、やらなければならない理由を理解していないからです。日々注意しても改善がなければストレスが溜まる一方です。
解決方法として週次で行うミニ評価をお勧めします。改善してほしいことをリストにして毎週末にABCD評価を行います。
例
評価項目
・机の中、PC内のファイルの整理をきちんと行った
・お客様から情報を得た場合にすぐに関連者へ報告した
・報告は状況説明からではなく結論から始めた
・タスクが終わるごと、完了が遅れそうな場合に上司へ報告した
・始業時間前にメールを全てチェックしTODOをまとめた
評価基準
A:一つ上のポジションの仕事ができた
B:自分のポジションと同じレベルの仕事ができた
C:自分のポジションよりも低いレベルの仕事だった
D:自分のポジションよりも低いポジションの仕事しかできなかった。
インドでも年1回の評価実施は一般的で、自己評価が非常に高いという特徴があります。「自分はがんばっている」という自己基準で自己評価を行うためで、低い点数を付けられることを嫌がります。週次の評価の場合、その週に何があったか覚えているため、評価を通して教育するいい機会となります。評価制度の良いところは会社の基準を真剣に考える機会を設けられることです。紙に落とし込みABCDを付けることで「やらなければいけない」という意識付けができます。
目的は社員教育であるため、評価結果を通じて社員としっかりコミュニケーションを取ることが重要です。
以上