この国には希望がある。しかし、水と電気がない。

プネ駐在員の今西です。さて、タイトルは村上龍さんの「希望の国エクソダス」で登場人物が言った「この国にはなんでもある。だが、希望だけがない」というセリフのオマージュです。

 タイトルの本意は、連日連夜の大雨と雷雨で停電に見舞われ、おまけに部屋の中が水浸し、さらに蛇口をひねると臭い水がでるという事態になりまして改めて発展途上国で勤務しているという事実を認識した所に端を発します。

 インドの統計上の数値を見るととても美しい数値が並んでいるように思います。労働人口、経済成長率、旺盛な需要という希望があります。しかし、停電、渋滞、水不足等の細かい所で、細かいフラストレーションが溜まります。私個人のマンションならどうってことはありませんが、これが工場だったり、オフィスだったり、お店だったりするとなかなか笑えない事になりそうです。

 インドの今後の経済発展という希望の光を見るあまり、足元をすくわれないように進出前のリスクの洗い出しや統計だけではなく現地で生活し、仕事をしている日本人にアドバイスを聞くことが有用ではないでしょうか。「何事にも先達はあらまほしけれ」です。

 簡単ではありますが、今回はこの辺で筆をおきたいと思います。

 

 今西政文


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