インドでビジネスマナー講座その8

皆さんこんにちは。グルガオンオフィスの中道です。
前回のビジネスマナーはホウレンソウについてお話ししました。今回は社内マナーの清掃意識についてお伝えします。

前回もお話しした通り教育に大切なことは言葉の定義を一致させることです。インド人スタッフにとってそれがインドでは普通だと思っていたり、自分の中ではルール違反をしている意識がなければ伝えなければなりません。

インドは汚い!日本人ならば潔癖症でなくとも誰しもがその感想を持つかと思います。そもそも彼らの清潔のラインと日本人の清潔のラインが異なることが原因と言えます。とはいえ……一流ホテルに行けば一流の清掃がなされているのだから、全く不可能なことをしようと思っている訳ではないようです。

まずはインド人の生活レベル別で考えましょう。家にハウスキーパーがいるかいないか。工場のワーカーならば、いないという家庭も多いでしょう。そのため自ら清掃することもそんなに躊躇はありません。工場内を綺麗にさせる分には問題ありません。しかしながらトイレだけはトイレ掃除の人を雇う必要がありますので、トイレだけは別物と考えましょう。

オフィスにいる方々に関してはすでにハウスキーパーがいるという状態かもしれません。中には一人暮らしでもハウスキーパーがいることがあります。そのため生まれてこのかたホウキを持ったこともないと自慢する社員すらいます。彼らにとっての掃除という行為は真っ向依頼しても、便器を手で洗いなさいというくらい抵抗があるのかもしれません。ただ、日本でも社員教育や学校教育でも素手でトイレ掃除という風習があるくらいです(現在は保護者からの苦情で禁止になり始めたようですが……)。

ここでは掃除で何を達成したいかが重要になってきます。社員の安全を守りたい。商品に不要なものが混入するリスクを防ぎたい。会社の社員とお客様を思う心が清掃と言う意識に繋がると言うことをしっかり伝えましょう。

この清掃による効果は非常に高いと言えます。経営の神様と呼ばれる松下幸之助はは掃除が人の修養に役立つという信念を持っていました。彼の考えをまとめると、掃除が行き届いて美しい状態であれば、だれもが清々しい気分になり、そして整理・整頓がすみずみまでなされていれば、仕事はムダなくより合理的に遂行されるはずというものです。
ただ松下幸之助が掃除に対して認めていた効果はそれだけではありません。掃除とは誰でもない、自分が実践するものだ。その“みずから実践する”ところに大きな意義を感じていたのです。

掃除は継続とその過程での改善も大切です。それを加速させるのがフィードバックです。ピカピカはどのレベルのこというのか。何度も何度もやらせて、やってみせる。多くの企業は実際の社員を取ってこの状態にするようにと「見える化」をはかっていることもあります。これにより社員は正しい清掃レベルを学習します。そして、どの段取りで掃除を行うことがベストかを考えるようになっていきます。

以上

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