管理会計③

会計

皆さん、こんにちは。チェンナイオフィスの渡部です。

さて前回に引き続き管理会計に焦点を当ててみたいと思います。今回は差異分析についてお話ししたいと思います。会計士試験や簿記の試験でよく問われ、出題されたら満点を狙わないといけない程簡単なため、計算を得意としている人はたくさんみかけます。しかし、「差異分析」の目的は、差異を可視化させることはもちろんですが、「経営効率化」に役立たせることが本来の目的です。そのため、ここで重要なのは「管理可能か不可能」、または「誰の責任とするのか」といった責任会計の考え方が大切になります。

差異分析は「管理可能=従業員の責任」を明確にすることが特に重要です。例えば調達部門、製造部門、販売部門がある中で、製造部門の従業員に対して「販売価格差異」を負わすのは、原則として工場で働く従業員には関係ありません。そのため、製造部門では責任を負わず、販売部門にとって、それが管理可能なのかどうかで責任を負わすことになります。しかし中にはアメーバ経営のように、「値段は市場で決まり、利益は製造で生まれる」という考えのもと、販売意識をもたせるために製造部門をいわゆるプロフィットセンターとして責任を負わすこともあります。

ここで大切なのは、経営効率という目的のために、責任明確化及び従業員の意識づけを達成することが重要であり、各会社の考えのもと、その責任の範囲は相違しています。

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