「政府許可・届出投資プロジェクト管理条例」について

 

こんにちは、東京本社・呼和塔拉です。

今回は、中国の「政府許可・届出投資プロジェクト管理条例」(パブリックコメント募集案)についてご紹介します。ご興味があれば、是非ご一読いただければと思います。

 

Q1.企業投資プロジェクトについて、届出制度を実施するとあるが、具体的にどのようになりますか?

 

A1.中国では、国家発展改革委員会は、6月12日付け「政府許可・届出投資プロジェクト管理条例」(パブリックコメント案)(以下「条例(案)」という)を公表し、意見公募を行いました。

 

  「条例(案)」では、国家安全及び生態安全に関わり、全国における特に重要な生産力配置、戦略的資源開発又は特に重要な公共利益等に関わる投資プロジェクトは従来とおり投資審査機関の許可が必要となる以外、その他の投資プロジェクトは原則届出制とするとしています。企業の投資自主権を確保し、投資審査機関等行政機関は、企業の投資自主権を干渉してはならないと明確に規定しています。

  

具体的には、企業はオンラインプラットフォームを通じて投資審査機関に届出申請を提出しなければならないとし、届出内容は、企業の現状、プロジェクト名称、規模、建設地等が含まれます。許可制プロジェクトを除き、投資審査機関は5日以内に処理しなければなりません。

 

プロジェクト届出において、企業は虚偽の情報を提供した場合、或いは届出せずに無断でプロジェクトを開始するなど「条例(案)」違反があった場合は、違反の状況に応じて、「信用異常リスト」(或いは「重大な信用異常リスト」」に記録するとしています。さらに、当該記録は国家統一の企業信用情報共有プラットフォームに登録されます。

 

「条例(案)」は正式に公布される時期については、まだ明らにされていません。

以上、お読みいただき、ありがとうございました。

 

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