中国への進出形態-合弁企業-

合弁企業(中外合資経営企業)とは、中国政府により認可された外国側出資者と中国側出資者が、国内販売や営業許可など商権を持つ中国企業との共同出資で有限会社を設立する形態を指します。登録資本金のうち、外国側出資者の出資比率は原則として25%以上です。独資企業では設立不可な業種で進出する場合などは有効な方法ですが、価格面で折り合わなかった場合は進出の障害となります。中国企業との共同経営の難しさとともに、異文化摩擦が表面化しやすい形態です。
合弁企業は比較的容易な進出形態であり、多く採用されていましたが、1998年以降は独資企業の設立が逆転し、2010年の外国投資者の直接投資は件数で18%、金額は21%と2番めに利用されている形態です。つまり、2010年の外国投資者の直接投資は、独資企業と合弁企業の二形態で件数98%、金額95%となります。

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