2024年企業のコンプライアンス義務 – Part 1

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループカンボジア拠点の谷坂 映歩です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「2024年企業のコンプライアンス義務 – Part 1」についてお話していこうと思います。

 

カンボジアについて知りたい方は…

カンボジアに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・カンボジアの基礎知識
カンボジアに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・カンボジア関連セミナー

 


【2024年企業のコンプライアンス義務 – Part 1】

2023年もあと少しになり、3月末に向けて年次業務が開始する時期となりました。

コンプライアンス要件は企業によって異なる場合がありますので、自社状況に合わせてご対応いただければと存じます。

■年次税務申告

カンボジアの標準的な事業年度は1月1日から12月31日までです。

2023年度の年次税務(Tax on Income: TOI)申告を電子申告により行う場合、2024年3月31日までに完了しなければなりません。また、上記事業年度でない企業の場合でも、事業年度終了後3ヶ月以内に年次税務申告を行わなければなりません。

自己申告納税者(the General Department of Taxation: GDTに登録されている納税者)のうち、支店を持つ納税者の場合、2023年の連結TOI申告書にそれぞれの現地支店の財務諸表を添付し、提出する必要があります。

適格投資プロジェクト(Qualified Investment Project: QIP)と非QIP活動の両方を行う自己申告納税者は、2016年10月11日付のPrakas 1127 MEF.Pに従い、2023年の年次税務申告書を提出する必要があります。

*GDTに2023年税務申告書を提出する全ての自己申告納税者は、貸借対照表、損益計算書、及び2023年度に行われた関連当事者取引の付属リストも併せて添付が必要となります。

■2024年パテント税

カンボジアで事業を行う自己申告納税者は、2024年3月31日までに、事業活動に応じて該当する2024年パテント登録を行い、GDTに納付する必要があります。

2024年に納付すべきPatent税額は、自己申告納税制度における企業の特定の分類によって異なりますので、税額については、再度自社でご確認いただければと存じます。

2024年のパテント税は以下の通りとなります; 

自己申告納税者形態 2024年パテント税額
小規模納税者 KHR 400,000 (約$100)
中規模納税者 KHR 1,200,000 (約$300)
大規模納税者 KHR 3,000,000 (約$750)

or

KHR 5,000,000* (約$1,250)

*大規模納税者の年間売上高がKHR 10,000百万(約$250万)を超える場合、パテント税額は約$1,250となり、年間売上高がKHR 10,000百万(約$250万)未満の場合は、約$750米ドルとなります。

■年次コンプライアンス証明書の申請

QIPとして認定された全ての企業は、カンボジア開発評議会(Council for the Development of Cambodia: CDC)に対してコンプライアンス証明書(Certificate of Compliance: COC)の年次申請書を提出する必要があります。また、2023年6月26日に発行されたSub-Decree 139では、QIPは、投資及び税制優遇措置の喪失を避けるため、税務申告書の提出締切日の翌日から20日以内に、半期報告書及び年次報告書をCDCに提出することが義務付けられています。投資家が半期報告書と年次報告書を受領した後は、投資家に対してCOCが発行される事になります。

*QIP企業がCOCを取得できなかった場合は、投資と税制優遇措置を失うことになりますので、ご留意ください。

 

この記事に対するご質問・その他カンボジアに関する情報へのご質問等がございましたら

お気軽にお問い合わせください。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報本当に分かっていますか?

進出してビジネスを成功させるためには、

その国の知識や実情を理解しておくことが必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会ではどれが本当に信頼できる情報なのか?

重要になる要素かと私は思います。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に拠点を有しており、

その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

【Wiki Investmentで何ができる?

・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update

・現地に滞在する方からご質問頂く、
 より実務に沿った内容が記載されているQ&A集

・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍

などの新機能も追加しました!

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから

 


 

 

 

 

 

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム  カンボジア拠点
谷坂 映歩


※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る