世界競争力レポートから見るカンボジア〜カンボジアとその周辺国〜

その他

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の安藤です。

 

以前に引き続き、世界競争力レポート(Global Competitiveness Report)による経済の報告からお伝えさせていただきます。

今回は、東南アジアにだけフォーカスし、カンボジアとその周辺国の差について、お伝えします。

 

 

世界競争力レポート(Global Competitiveness Report)によると、

カンボジアは94位でした。

一方、周辺国は、

マレーシア23位

タイ32位

インドネシア36位

ベトナム55位

ラオス98位

でした。

 

今回は中でも、カンボジアのお隣のタイとベトナム、結果が近いラオスに絞って、違いを見ます。

 

各国の項目ごとの評価結果をまとめると以下になります。

 

タイ

ベトナム

カンボジア

ラオス

機関

78

79

106

62

インフラ

43

79

106

102

マクロ経済環境

9

77

70

114

健康と初等教育

90

67

101

103

高等教育と訓練

57

84

124

105

商品市場効率

33

91

85

76

労働市場の効率

65

57

48

36

金融市場の発展

40

71

61

75

技術準備

61

79

97

110

市場規模

18

31

84

101

ビジネスの洗練

42

100

106

89

イノベーション

50

71

110

81

       

(位)

 

 

黄色は、タイ・ベトナムとカンボジア・ラオスとの違いです。

「インフラ」は、やはりタイとベトナムは整備されており、まだまだカンボジアとラオスは整備する必要がありそうです。

また「高等教育と訓練」も、タイとベトナムは評価が高めです。また、カンボジアはラオスよりも低いことから、教育や訓練という観点では人材育成をする必要性があることが考えられます。

「市場規模」においても、タイとベトナムが圧倒的に高く評価されています。カンボジア自体は上昇傾向にあり、GDPは長期に渡って右肩上がりです。しかし、全体的には、まだまだ追いつけるほどの評価に至ってはいません。

 

赤色は、他国に比べてカンボジアの評価が低い項目です。

「機関」は、中でも「知的財産の保護」が130位となっており、そのほかの「機関」の各項目において100位を下回っています。

「イノベーション」は、長期に渡っても成長していません。イノベーション能力の評価は上昇しているものの、そのほかの項目において上昇率が低いため、イノベーションの物理的体制が整っていないと考えます。

 

 

以上のことから、東南アジアといっても、各国で環境が異なるといえます。

カンボジアは、カンボジアでの環境に適した人材確保や、運営をしていく必要があると考えます。

 

 

長文となってしまいましたが、今週も読んでいただきありがとうございます。

皆さまのカンボジア進出のサポートとなれば幸いです。

 

安藤 朋美

 

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