皆様、こんにちは。カンボジアオフィスの公認会計士の熊谷恵佑です。今日は、原価計算を適切に行うことの大切さについてお伝えします。カンボジアにおいて、製造業の会社がたくさん進出していらっしゃいますが、原価計算を正確に行っている会社が思いの外、少ないように思います。原価計算を正確に行わないならばどのような支障がでるでしょうか。その点について今回考えてみたいと思います。
原価計算には5つの目的があります。
① 財務諸表作成
② 価格の決定
③ 原価管理
④ 予算を作成・管理
⑤ 経営の意思決定
ですから、原価計算を行わなければ、この5つの目的が達成できないことになります。したがって、原価を適正に計算する必要が出てきます。
カンボジアにおいては、制度会計が弱いため、適切な財務諸表を作成するという制度的な強制があまりない状況ですので、①に関しては弱いかもしれません。ですが、実情をしっかり把握しなければ、価格を適切に決定することは難しくなりますし、改善部分はどこなのかを判断することは難しくなります。未来を計画することや意思決定を的確に行うことも難しくなるでしょう。ですから、製造業に関しては、簡易的でもよいので、原価計算を導入することは重要といえるでしょう。
今週は以上です。
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