皆さま、こんにちは。カンボジア駐在員の安藤です。
今回は、カンボジアで“カンボジアの現地人材は果たして良い人材なのか”の続きで、「じゃあ一緒に仕事してみてどうだろう?」というところについてお話ししたいと思います。
1年間毎日のように現地の人の面接をしてきた中で感じたことをまとめてお話ししたいと思います。
今回は、あくまで一個人の意見で、経験則としてお聞きいただければ、幸いです。
現地スタッフのよくあるポイントは3つです。
- 考えさせて仕事はできない
- 未来予測は苦手
- 自己防衛がスゴイ
1.考えさせて仕事はできない
本人の成長のためだと思って、ちょっと考えてみさせてみることってありますよね。
「〜で、〇〇の資料が必要だから作ってくれる?」というと、
大体、何が求められているかわからなくても「Yes, Sir!」って言ってしまう癖があるカンボジアスタッフあるある。
そして、ちょっと考えてみたけど、結局「なぜ必要で」「何を」「どうやって」やればいいか全くわからないので、時間をおいて、どうやってこれ作るの?と聞いてきちゃうのが、よくある光景。
相手が「何をしてほしいか」という要求について、理解はできるものの、過去にやったことがない、あるいは、過去にやった似たような事例から推測して行動に移すことが苦手。
また、ミスすることを非常に恐れるため、成功する“正解”をつい聞いてしまう傾向にあります。
もっと言えば、「なぜそれをやらないといけないのか」というそもそも的なところで躓いている事も然り。
0からの教えていく必要があります。
2.未来予測は苦手
今仕事が溜まっていて、明日の午前中までに終わらせないとやばい!!と日本人が思っていても、定時に帰るのがカンボジア人。
今〜したら、近い将来〜になるだろう。
近い将来〜するためには、今、〜をしたほうがいいかもしれない。
こういうことは考えることは苦手なカンボジア人。
お金は入ったらすぐ使っちゃうし、目先の利益に囚われて、その次に起こることを想定して行動することが苦手なのでしょう。
なので、それやってもいいけど、多分〜になると思うよ、、、と内心思って、やらせてみて、
結局しばらく経つと想像通りの展開になっているわけですね。
でも、相手の意見より自分を信じたいという性質なのか、結局人の助言を聞かない事もしばしば。
なので、この場合は、やらせてみるしかないです。
あるいは、〜になるから、〜しないほうがいいよ。とか
〜するより、〇〇してください。など、より具体的な指示が必要となります。
3.自己防衛がスゴイ
ミスや失敗は非常に大嫌いなカンボジア人。
もう9割アウトでも、ひたすらに言い訳をしてくる。しかも言い訳も言い訳がましい。
「〜で、忙しくて、〇〇だったから、仕方ない!」とか。
いやいや、こっちも忙しいんですよ、もっと業務もあるし、責任範囲広いですよ。と言いたくなってしまう事もあります。
自分の立場が危うくなると、顧客や自分のチームメンバーを陥れてでも、自分を守ることに必死になってしまいます。
これは、もちろん相手から攻撃されているという風に感じているケースもありますが、失敗や間違いも恐れているため、それを必死に避けたいというところからの行動でしょう。
日本人やこちらが“気にしていない”、“ミスでも全然大丈夫”という姿勢を表現して伝えること、そして、よく話を聞いて、周りや外部の人が“どう感じているのか”を伝えることが大事だと思います。
上記のことから、仕事量のキャパは少なめで、容量が悪くて、なかなか進まないという風に個人的には一意見としてあります。
なので、それなら人材をカンボジア人にしないで、少しお金出してタイやベトナムに、、、という企業様も正直いるのがまだまだ厳しい現実となっています。
しかし、カンボジア人は非常に一生懸命やってくれています。
ただ知らないだけ。とも考えれれば、
日本人が求めているレベルが高すぎる。とも考えられます。
こういう時に、規則やルールを作って、環境を変えてみたり、日々の業務でもコミュニケーションで業務改善を図っていくことが必要となると考えます。
これをなかなか自分たちでどうしたらいいのかわからない。というときは、人材紹介会社やトレーニングをしてくれる企業、そして我々東京コンサルティングファームを利用して、社内体制を整えていくことで、カンボジア人と良い会社を作っていくことができるのではないでしょうか。
今回は以上となります。
今回も読んでいただき、誠に有難うございます。
本ブログがご活躍される駐在員の皆様、および今後進出をお考えの皆様の一助となれば幸いです。
次回もどうぞ宜しくお願い致します。
株式会社東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
安藤 朋美
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