皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回のテーマは「上司に対する真摯さの要求」です。
組織の文化はマネジメントによって作られます。マネジメントは、正しい組織文化をつくる責任があります。そして正しい組織文化は上司に対し真摯さを要求しています。上司に対し真摯さを要求している組織は、働く人が意欲的に働いている組織です。
組織で働く人は、組織の成果に貢献するために行動するためにマネジメントに対し、高いレベルの真摯さを要求します。組織で働く人は上司がよい仕事を行い、働く人の仕事を生産的なものにすることができるようにしてくれることを信じています。上司が目線を高くし、真面目に仕事に取り組むべきことを当然としているのです。
組織の側が真剣であって責任を負い、有能であると信じられるのであれば、働く人はマネジメントの行動レベルに自らの行動を合わせ込んでいかなければなりません。マネジメントの期待に応えることが働く人の責務だからであり、働く人の喜びからです。
働く人は、上司が目線を高くし、真面目に仕事に取り組んでいると信じています。働く人は、組織の側が真剣であって、責任を負い、有能であると信じられなければ、自らの仕事、職場のコミュニティに責任をもって貢献しようとは思いません。
働く人は、マネジメントが真面目に仕事に取り組むことを要求します。マネジメントが自らが率先して自らの責務を負わないかぎり、働く人に要求しても無理があります。
マネジメントは、働く人の要求している真摯さに自覚をもって応えなくてはなりません。マネジメントが働く人の要求する真摯さに応えられない時、組織内にマネジメントと仕事に対する侮りを生んでいきます。いい加減な上司ほどやる気を失わせ、当たり前のように、自らの仕事をマネジメントのレベルに合わせ込んでいきます。
ドラッカーはその著書で以下のように述べています。
「組織内にマネジメントと仕事に対する侮りを生む」
「マネジメントか、いかに聡明であって、上手に仕事をこなしても、真摯さに欠ける者は組織を破壊する。組織にとって最も重要な資源である人を破壊する。組織の精神を損なう。成果を損なう。」
澤柳 匠