カンボジア企業経営への心得

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皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。 
さて、今回は「従業員満足」についてお話しします。

ドラッカーは、次のような表現で、従業員満足を説明しています。

「仕事において何かを達成しているがゆえに満足な者がいる。逆に、大過なく過ごせるがゆえに満足な者がいる。何事にも不満をもつがゆえに不満な者 がいる。あるいは、より優れた仕事を行いたいがゆえに、自分自身やチームの仕事を改善したいがゆえに、さらにまたより大きな仕事をよりよく行いた いがゆえに現状に不満な者がいる。特に、最後のような不満は、あらゆる企業にとって価値ある不満である。仕事への誇りや責任感を最もよく表す不満 である。」

ここでは、ドラッカーは、満足には、2種類の満足、つまり「無関心による満足と、充実による満足」があるとしています。同様に、2種類の不満もあります。「何事にも不満である者の不満と、よりよい仕事を行いたいかゆえの不満」です。 

ドラッカーは、さらに、「満足の程度を判断する基準もない。いかなる程度の満足を満足として是とすべきかを判断する基準はない。従業員アンケート で総数の70%が「満足」として答えたとき、事業者は、この結果に満足すべきだろうか、」とも述べています。

従業員の会社への満足、不満足はいろいろなケースがありその判断基準は確かに明確ではありません。しかし、いずれの場合でも企業が働く人に対し要求するものは、実は満足そのものではなく、責任であります。

自らが行うことについては責任があるだけであり、自らが行うことについては常に不満がなければならず、常によりよく行おうとする欲求がなければな りません。

澤柳 匠

 

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