カンボジアの金融市場

その他

こんにちは、カンボジア駐在員の東真奈美です。

今回は、カンボジアの金融市場についてお伝えしたいと思います。

カンボジアの商業銀行は、2012年1月時点で31行あり、うち100%カンボジア資本の銀行は4行です。ちなみに100%日本資本の銀行は、マルハンジャパン銀行です。

カンボアで個人口座を開設する場合、パスポートとビザと写真と最低預金の現金のみで簡単に開設できる銀行もあります。

カンボジアの外国為替、送金については、外国為替法によると「外国為替取引には一切の制限を加えない」とするが、商業銀行は1万米ドル以上の送金取引について中央銀行への届出を義務付けています。

また、輸入代金及び国際借入の現金、利子の返済、ロイヤリディ及び経営管理費の支払い、利益送金、会社解散の場合の投資資金送還等のためには、外貨の購入と国外への送金の自由が保障されています。ただし、当該取引を証明する書類が必要です。

よって、カンボジアは他国に比べて外国送金規制がほとんどない自由な国です。

最近は、マイクロファイナンスの市場が成長傾向にあります。マイクロファイナンスとは、貧困層向けの小口(マイクロ)金融(ファイナンス)の総称で、主に小口融資(貸付)が業務になります。

カンボジアのマイクロファイナンス会社は、30社あり、年々増加しています。貸付金額は約5億7000万ドルで、利用者は約113万人もいるそうです。

もともとマイクロファイナンスは、NGO事業に端を発した「貧困層への小口貸付」が「マイクロファイナンス業者」として制度化され、カンボジア中央銀行の管理下に置かれ、ビジネスへの信頼度が高まり、現在では、銀行と並んだ存在感を持っています。

その他の金融市場として、2012年4月18日に取引を開始したカンボジア証券取引所ですが、フルライセンスを取得した証券会社は7社です。うち日系は、SBIロイヤル証券があります。

上場している会社は、政府系のプノンペン上水道公社の1社で、今後民間の縫製業が上場予定ですが、第2・第3の銘柄上場が期待されています。

以上

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