こんにちは。
東京コンサルティングファームの大迫です。
今回はカンボジアの会計基準についてお話します。
ASEAN諸国の大部分は国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards)に沿って自国会計基準を作成しておりますが、
カンボジアにおいても、IFRSに準拠した会計基準として、カンボジア財務報告基準(CIFRS:Cambodian International Financial Reporting Standards)が整備されています。
これはIFRSと同等のものです。
では、IFRS(一般的にアイファースと読む)とは何でしょうか?
まず、世界で主に用いられている会計基準は以下の3つです。
・IFRS:欧州をはじめ、アジアでも採用されている国際会計基準
・JGAAP:日本の会計基準
・USGAAP:米国の会計基準
IFRSは2005年にEUで採用を義務づけられたのを発端に世界各国に広まり、現在では100か国以上で採用されています。
当時は米国会計基準が世界的に影響力を持っていたため、この時点では、「IFRSはヨーロッパのローカル基準」という色彩が強くありました。
しかし、2000年代にアメリカでエンロン事件などの大企業の不正事件が発覚し、米国会計基準への信頼性が低下しました。
その一方、EUは世界市場での影響力を強化していくため、EU域外にもIFRSを広げていく戦略を採りました。
こうして、IFRSは世界的な会計基準としての立ち位置を確立していきました。
IFRSが適用されていると、海外企業とも財務諸表の比較が容易になります。
よって海外投資家からしてみれば理解しやすいため、海外からの資金調達がしやすくなります。ここがIFRSのメリットです。
今回は以上です。次回のブログでは、IFRSの目的や日本会計基準との違いについてお話します。
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東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
大迫祐也 (おおさこ ゆうや)
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