カンボジア企業経営への心得

経営

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。             

さて、今回のテーマは「人こそ最大の資産である」です。

 

ドラッカーは「人こそ最大の資産である」というドラッカーの象徴的な言葉を残しています。前回の週報の通りドラッカーの著書にはあらゆる箇所にて人間性が重視されています。
それでは、「人こそ最大の資産である」がどのような状況であるか皆さんはイメージできるでしょうか?ドラッカーは、「理念と価値観によって動かされ、知識と能力と絆を活かして、信じがたい成果を上げている」状態と説明しています。

また、ドラッカーは、企業がどれほど「人こそ最大の資産である」を実践しているかを、「全社員が何のためらいもなく次の三つの問いにイエスと答えられるか」によって知ることができると述べています。

  • あなたは敬意を持って遇されているか
  • あなたは貢献する上で必要な教育訓練と支援を受けているか
  • あなたが貢献していることを会社は知っているか

この質問はGWPに似ているところがあり、イエスと言うことは多少の努力で何とかなるでしょう。しかし、「何のためらいもなく」という行動は、企業として基本理念として人間尊重を描いていない限り、達成することは不可能です。

例えば、ホンダの理念にも、人間尊重が描かれています。また、人が資本となるハイパーレスキュー隊の隊訓にも、「愛(おもいやり)、技、絆」という理念が掲げられています。ここには、ドラッカーのいう「絆」という言葉も出てきます。愛がなくては、見ず知らずの人を自分の命をかけて助けることはできません。また、愛があっても技がなくては助けることができませんので、技を日々磨き成長していかなければなりません。そして、仲間との絆や人間としての絆がなければ、仲間が支えるロープ一本に自らの命を託すことができません。

もちろん我々の仕事では命をかけるという局面は出てきませんが、この人間尊重の理念は同じ組織として共感すべきものであり、人こそ最大の資産であることを日々の行動にもっと反映させ、我々も会社をよりよくしていかなければなりません。

 

澤柳 匠

 

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