トルコ 頭が痛い「インフレ率」

こんにちは、トルコ駐在員の田中隆道です。

今回は、トルコの3大問題と言われる中の一つ、「インフレ率」について取り上げていきたいと思います。

私はよく仕事終わりや休日にスターバックスに行き、Tallのカフェラテを飲みながら、読書などして気分転換をしています。このTallのカフェラテですが、私が赴任した2012年の秋頃は1杯5.5TLでしたが、今では1杯6TLに値上がりしています(1TL≒56円)。この価格の差は微々たるものでしかありませんが、こういった物価の高騰がマンションの家賃や光熱費など生活面でも影響しています。また、トルコに駐在している身としては、現在、アベノミクスによる円安と、インフレによるTLの高騰という2つの点で決して小さくない影響を受けている、というのが実情です。

そこで、まずは直近5年間のインフレ率(消費者物価指数の対前年上昇率)の推移を見ていきたいと思います。トルコのインフレ率は最近では6%~10%程度であり、これはトルコの貿易赤字が原因とされています。このインフレ率の高さから、投資を悩む外国企業が多いと言われていますが、2001年のインフレ率は50%を超えており、1994年などは100%を超える年度もありました。このような過去から、現在のインフレ傾向は少しずつ落ち着いてきていると言えるのではないでしょうか。

<直近5年間のインフレ率推移>

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
トルコ 10.44 6.25 8.57 6.47 8.91 (6.64)
日本 1.38 -1.34 -0.72 -0.29 -0.04 (0.06)

*出典:IMF – World Economic Outlook Databases(2013年4月版)
*(数値)は推計値

2013年2月時点で、年間インフレ率は消費者物価指数で7.03%となりました。

そして、インフレ率の増減を消費グループ別で見てみると、
<物価が上昇したもの>
家財道具:1.01%、食品・ソフトドリンク:0.89%、アルコール飲料・タバコ:0.83%、レストラン・ホテル:0.49%、保健・医療:0.43%、教育:0.34%、住居:0.25%、通信:0.18%
<物価が下落したもの>
その他の商品・サービス:0.18%、娯楽・文化:0.63%、交通:0.50%、衣料品及び靴:6.36%
となっています。

今後、トルコのインフレ率は低下していくだろうと言われていますが、前述の通り、インフレ率は貿易赤字との関係性が強く、海外からの輸入比率が大きいトルコの現状では容易に解決できない問題となっています。

また、インフレ率の高さは従業員の賃金の上げ幅にも影響しています。日系企業の多くが、毎年改定される従業員の給与額を考えるときにインフレ率を考慮し、インフレ率分に相当する金額を増額している企業が多いようです。そのため、インフレ率の高さと共に賃金の上げ幅にも悩まされています。

現在トルコでビジネスを行っている企業だけでなく、今後、トルコでビジネスを行う企業においても、これらの点について十分に考慮する必要があると言えます。

上記内容についてのご質問等の他、税務・会計・労務につきましてご不明なことなどがあれば、是非こちらまでご連絡頂ければと思います。

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