トルコでの労働環境について

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

今週はトルコでの労働環境について書いていきます。

トルコでは2003年に労働法が改正され、有給休暇の日数がEU諸国並みに引き上げられました。また、雇用の柔軟化に向けた諸制度やいくつかの労働者保護規定が定められ、従前の労働法と比べると大幅な改善が図られました。しかし労働者の権利が向上したとはいえ、他の先進国と比べるとまだまだ十分な保護が図られているとはいえません。

国民の約90%がイスラム教徒といわれているものの、国としては政教分離を掲げています。外資系の企業が集中するイスタンブールでは、特にイスラム教の風習が薄く、ビジネスの場で宗教が絡むことはほとんどありません。

それでもイスタンブールには礼拝場が点在しており、1日5回のエザーン(礼拝時間の始まりを知らせる合図)が至る所から聞こえてきます。礼拝への対応は企業によって異なります。勤務時間中の礼拝を認めている企業もありますが、 就業規則に勤務時間中の礼拝を認可しないと規定している企業もあります。また、基本的には認めていないものの、毎週金曜日の集団礼拝の日(イスラム教徒の成人男性はモスクでの礼拝が義務付けられている)だけは勤務時間中に行くことを容認している企業もあります。

今週も、どうぞよろしくお願い致します

 

高津 幸城

 

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