タイの政治不安とデモについて

今回はタイの政治不安とデモについてお話します。

2011年8月に、タクシン元首相の妹であるインラック氏が初の女 性首相として誕生し注目を集めました。その後、洪水被害の対応に多 くの批判を浴び、バンコクではタクシン元首相派と反タクシン派の政 治対立が続き、2012年には2万人規模の反政府集会が開かれるなど、 インラック政権は不安定な状態になりました。復興政策などで支持の 高かったインラック氏ですが、2014年国家安全保障会議(NSC)の 人事について弾劾され失職しました。2014年5月、国家平和維持評 議会(NCPO)により軍事クーデターが起こされ、NCPO議長のプラ ユット・チャンオチャ氏が暫定首相に就任しました。プラユット氏は 経済促進政策などで高い支持を集め、2017年時点まで続投していま す。

また、タイではカンボジアとの領有権を争う国境紛争が長く続い ており、特に世界遺産に登録されている「プレアビヒア寺院」周辺で は、たびたび武力衝突が発生し、多数の死傷者が出ています。2011 年7月に、国際司法裁判所は紛争地域に非武装地帯を設定し、両国に 即時撤兵するよう命じ、翌年7月、両軍は紛争地域から撤兵しました。 2013年、国際司法裁判所は国境未画定地域の帰属をめぐる審理を行 い、11月、寺院周辺の土地もカンボジアに帰属するとの判断を下し、 決着がつくことになりました。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

なお、本記事は2019年9月時点の内容となっております。最新情報やより詳細な情報は弊社サービスのWiki Investmentをご利用頂きたいと思います。Wiki Investmentへの登録は、下記のリンクからお願い致します。

 

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2019-10-23

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