
タイ事務所の長澤です。今回は出家休暇をはじめるタイの休暇と労務管理上の対策についてみていきたいと思います。
各国では労働法や習慣上特殊な休暇が設けられていることがあります。タイでは、以下のような休暇制度があります。
・傷病休暇:年間30日までの有給の休暇
・出産休暇:産前産後で90日まで(内45日まで有給)の休暇
・兵役休暇:年間60日までの有給の休暇
・出家休暇:1年以上勤務した従業員1回に限り出家のための休暇を取得することができる(無給)
特に、傷病休暇による休暇は一般的に「サバーイ休暇」ともいわれますが、状態的に使用して頻繁に休むというケースもみられます。この常態化を防ぐために、皆勤手当を付与することで、皆勤すればプラスがつく、というモチベーションを上げる対策をとっていることがあり、有効な対策となります。
また、出家休暇は法定ではないが、通常設けているケースが多くあります。また、有給にする義務はないが、有給としているケースも多いです。出家の期間としては一般的には2週間程度が多いですが、規定としては1‐3カ月程度で規定をしており、一定の期間については有給にするなど規定をしている会社もみられます。
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東京コンサルティングファーム
長澤 直毅