タイ進出時の注意点

最近、円高の影響もありタイへの進出が加速度的に増えています。もちろん、進出するのは円高の時期の方が初期投資コストも抑えられるので良いですが、すべての企業にとって最良の時期かどうかは、よく考える必要があります。
「今しかない。」そういった声もよく耳にします。
進出を考える上で楽観的思考も必要ですが、最悪の状況、つまり撤退まで考慮して決めるべきだと思います。

タイはサービス業が外資マジョリティで進出することが難しい国なので、その場合、合弁で進出するケースが多いです。そういった企業が進出を検討する段階で重要なのは、後のトラブルを防ぐ為にも、具体的な数値で撤退の基準を決めておくことです。
特に合弁会社でポイントとなるのが、株式総会での決議と債務超過の場合の負担割合となります。合弁先とのトラブルを防ぐ為にも具体的な基準を合弁契約書に明文化しておくことが必要です。債務超過については、「出資比率に応じて債務を負担する。」という事項、株式を譲渡する場合は「資産鑑定人による評価に従う」というように株価の基準も明記しておくと良いかもしれません。
合弁契約書の内容を合弁先と撤退についても議論すると、相手の真意も見えてきます。先を見越した予防策でもありますが、今後の事業を共に進めていく相手の真意を知るといった面でも、重要なことだと思います。

Thailand駐在 小林 平悟

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2019-10-23

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