皆様、こんにちは。
東京コンサルティングファーム・フィリピン支店の伊藤です。
今週は、中央銀行登録についてまずはどのようなものかをお伝えさせていただければと思います。次週のブログにては2017年12月に新たに更新された内容を記載いたします。
まず中央銀行登録とは何なのか、ご説明いたします。
フィリピンでは一般的に自由な外国為替制度を持っております。外貨の持ち込み、持ち出し、売却は自由に行うことが可能ですが、海外からの借り入れや、海外への送金の際には中央銀行(BSP :Bangko Sentrul ng Philipinas)へ登録する必要がございます。
たとえば以下の2つを見てみましょう。
- 資本金の送金
フィリピン会社を設立する場合、一般的には日本の親会社から運転資金として資本金を送金します。一方、フィリピンの資本金を海外へ外国為替で送金する場合ですと外貨を購入しなくてはなりません。外貨は認可代理銀行(AAB:Authorized Agent Bank)や為替会社(AAB-forex Corps)から購入することになります。その際には、資本金送金から1年以内に外国投資を中央銀行に登録する必要があります。
- 利益送金
フィリピン会社の資本金をもとに得た利益・収益金を親会社へ還元するために認可代理銀行(AAB)や為替会社(AAB-forex Corps)から外貨の購入をする必要があります。その際は、同様に中央銀行への事前登録が求められます。
つまり、フィリピンから日本円やその他の外貨をフィリピン国外に持ち出す場合には、中央銀行登録が必要となってきます。
以上となります。
今週も、どうぞよろしくお願い致します。
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フィリピン国 マニラ駐在員
伊藤 澄高
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