皆さんこんにちは。TCFフィリピン駐在員の日比野です。
前回は地域統括本部(ROHQ:Regional Operating Headquarters)について、お話しをさせていただきました。今回は、フィリピンでは地域経営統括本部(ROHQ)の、デメリットの有無について触れたいと思います。
ROHQの登録に関し、通常の会社設立と比べるとBOIの推薦を得た上で、SECに登録というステップを踏むため、一般の設立と比較すると若干の時間と手間が必要となります。また、親会社所在国の在フィリピン大使館において、書類認証をする必要があり、その点は通常の会社設立より手間がかかります。
また、フィリピンでROHQを作る条件として、フィリピン内国法人以外にも他国で2拠点以上を持っている必要があり、最低払込資本金が20万USDと多額であることが挙げられます。
度々頂く質問では、駐在員事務所の登録を変更してROHQとすることは可能か、とお問合せを受けます。フィリピンにおいて、駐在員事務所をそのままROHQに登録変更することはできません。そのため現在の駐在員事務所は閉鎖し、ROHQ登録をするための法人を新しく設立するというステップになります。
以上、前回に引き続きフィリピンにおける地域統括本部(ROHQ)のご紹介でした。
それでは今週も宜しくお願いいたします。
株式会社東京コンサルティングファーム
国際事業部 フィリピン支社 日比野和樹