フィリピン地域統括本部(ROHQ)①

税務

 

皆さんこんにちは。TCFフィリピン駐在員の日比野です。

本日は地域統括本部(ROHQ:Regional Operating Headquarters)についてお話しさせていただきます。

 

近年のアジア圏の経済成長の中で、アジア圏に拠点展開している日系企業において、日本からの直接投資ではなく、他拠点を地域統括本部として、素早い経営判断の下、各国に投資を行っているケースが増加傾向にあります。

特にシンガポールや香港は、タックス・ヘイブン(軽課税国)と呼ばれ、所得に対する税負担が他の近隣諸国に比べ低いことで有名です。これらの国に利益を集約させることにより、グループ全体の租税負担を大きく引き下げることが可能です。フィリピンにおいては地域統括本部(ROHQ:Regional Operating Headquarters)登録をすることができます。

 

それでは、地域統括本部(ROHQ)の主なメリットにはどんなものがあるでしょうか。

フィリピンはアジアの中では、所得税が高い国として認識されています。ただし、ROHQに登録されたフィリピン内国企業は、一般的な所得税30%に対し、10%の軽減税率を受けることができます。

また、給与にかかる所得税率は5-32%であり、年間課税所得が50万ペソを超える場合には32%が適用されます。しかし地域統括本部で経営管理または専門職を行っている場合、従業員の給与において所得税15%の軽減税率を適用することが可能です。その他にも条件に応じていくつかのインセンティブがあります。

 

 

以上、フィリピンにおける地域統括本部(ROHQ)のご紹介でした。

それでは今週も宜しくお願いいたします。

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム

国際事業部 フィリピン支社 日比野和樹

 

 

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