BIRにおける清算手続を行う場合、過去の未納付分のコンプライアンス違反（BIRにおけるモニタリングシステムへの反映漏れを含む）を指摘されることがよくあります。そのため、コンプライアンス状 況の確認書（Open Case）の取得から、過去の全ての税務コンプライアンスが守られていることを証明するBIRにおけるコンプライアンス違反のないことの確認書（Certificate of Filed Open Cases）の取得まで時間がかかることがあります。また、タックスクリアランス （Tax Clearance）の発行前にはBIRの税務調査が入りますが、この税務調査がなかなか行われずに待ち時間が長期にわたります。そのた め、現状ではタックスクリアランスの取得に何年もかかっています。
[Certificate of Filed Open Cases取得手続]
以下の書類を作成してBIRに提出し、コンプライアンス状況の確認 書（Open Case）を取得します。
・ BIRにおけるコンプライアンス状況確認申請書（Letter of Intent requesting for the list of open cases）
・ 委任状（Authorization Letter）
・ 滞納確認フォーム（Delinquency Verification Form）
Open Caseを取得してコンプライアンス違反が見つかった場合に は、その税務コンプライアンスを遵守します。この際、過去に適切に申告書を提出して納税しているにもかかわらず、BIRのシステ㋰に適 切に反映されていない場合があります。その場合には、申告書のコピ ーを提示して説明を行い、適切にシステムに反映するように求めることが必要です。いずれにせよ、BIRのシステム上で全ての税務コンプ ライアンスが守られているという状況を作ることが必要です。
Open Case上で全ての税務コンプライアンスが守られているという状況を作れたら、BIRへBIRにおけるコンプライアンス状況確認申 請書（Letter of Intent requesting certificate of filed open cases） を提出して手数料を支払い、BIRにおけるコンプライアンス違反のな いことの確認書（Certificate of Filed Open Cases）を取得します。
［タックスクリアランス取得手続］
下記書類を作成してBIRに提出すると、BIR Form 1905に「End Date」の入ったスタンプを取得することができます。このEnd Date の日付が会社として遵守しなければならない税務コンプライアンスの 最終日付となります。
・ フォーム1905（BIR指定フォーム）（BIR Form 1905）
・ タックスクリアランス申請書（Notarized Application for Tax clearance）
・ 企業継続年数短縮を決議した取締役会決議書（Certificate of Board Resolution attesting to the shortening of corporate）
・ 未使用の領収書／請求書の在庫リスト（Inventory list of unused primary and secondary receipts/invoices）
・ 未使用の領収書／請求書（Unused primary and secondary receipts/invoices）
・ 期末在庫リスト（List of ending inventory of goods, supplies and capital goods）
・ BIR登録書（Existing BIR Certificate of Registration）
・ 最新の年次登録料支払証明書（Latest Annual Registration Fee Payment）
・ 直近3年分の監査済財務諸表と法人税申告書（Audited Financial Statements and tax returns for three years）
・ 会計帳簿の原本（Original Books of Accounts）
・ 定款のコピー（Copy of Articles of Incorporation）
・ BIRにおけるコンプライアンス違反のないことの確認書 （Certificate of Filed Open Cases）
その後、LOAが発行され、通常過去3年分について税務調査が行わ れます。税務調査完了後は最終評価（Final Assessment）の通知を 受け、必要な額を支払い、タックスクリアランスの発行を待ちます。
