皆さんこんにちは。
東京コンサルティングファーム、フィリピン・セブ支店の上原です。
先週、先々週に引き続き、今週もポストコロナにおける検討事項を紹介していきたいと思います。
- 会社の閉鎖、休眠
あまり奨励したい事項ではございませんが、中にはどうしても閉鎖の道を辿る他無いという方もいるかと思います。
そこで、本ニュースレターではフィリピンにおける会社の閉鎖手続きに関してもお伝えしたいと思います。
主なフローは下記五つのステップです。
- 従業員解雇の為のDOLEでの手続
- SSS等の社会保障機構での手続
- 地方政府/LGUでの手続
- BIRにおける手続
- SECにおける手続
まず留意頂きたいのが、会社によっては閉鎖手続きに全体で2~3年ほど用するということです。
その主な要因がBIR(内国歳入庁/税務局)における手続です。
会社清算時には必ず税務調査が行われることになっているのですが、ここに主な時間が割かれるほか、閉鎖手続きに必要となる書類の取得にもかなりの時間を要します。
BIR以外でのステップではおよそ1~3ヵ月ほどの時間を要するのが一般的です。
また、閉鎖まではいかずとも、当面の間会社を休眠状態にしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。休眠手続きには主に下記のステップが必要になります。
- LGUにおけるバランガイクリアランス、事業許可証のキャンセル手続き
- COR(Certificate of registration/BIRの登録証)記載の税務コンプライアンスから不要なものの削除
- 各種社会保険機構への通知
上記の手続きを経て休眠化することで、一般的には下記のようなメリットがございます。
・順守すべき税務コンプライアンスが軽減する
・事業許可証の年次更新が不要となる
・社会保険機構への月次コンプライアンスが軽減する
今週は以上です。
本ブログがフィリピンでご活躍される経営者の皆様、および今後進出をお考えの皆様の一助となれば幸いでございます。
来週もどうぞよろしくお願い致します。
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