よくある人事労務上の失敗について

労務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週のブログはよくある人事労務上の失敗について書かせて頂きます。

Q フィリピンでよくある人事労務上の失敗を教えて下さい。

→よくある事例とその対策を以下に2つ挙げさせて頂きます。

パターン①:フィリピン流に合わせてしまった場合
フィリピン組織はフィリピン人に任せた方が良いと判断し、会社の基準や日本流教育をしてこなかった。その結果、納期遅れや、社員が成長せず組織運営に日本人が抜けられない組織となってしまった。

パターン②:日本流を貫いた場合
日本でのシステム(規則、評価、制度)をそのまま導入したが、フィリピン人社員が人事制度の仕組みをよく理解せず、人事制度運用が形骸化してしまった。また、教育はフィリピン人マネジャーに任せっきりで日本人があまり関与しなかったところ、フィリピン人マネジャーが部下に対して横柄な態度をとるという社風ができてしまい、若い社員の退職が続出という事態になってしまった。

上記失敗事例から学ぶことは多くありますが、「任せて任せず」のスタンスで、任せても任せっぱなしにしないで一定程度の意識を向けておく必要があると思います。また、親会社の経営理念や行動指針を原理原則としてローカルスタッフにも朝礼等で落とし込み、そのうえで現地の文化風習に合わせた柔軟な対応が必要になってくると思います。

フィリピンでいえばクリスマスパーティーは尊重しなければならない宗教的な行事であり年間を通じて一番大きなイベントです。相手を尊重し、話を共感関心をもってよく聞いて、相手を理解してから理解してもらうというスタンスが必要なのではないかと個人的には思います。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

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