フィリピンの財閥紹介

皆さん、こんにちは。

フィリピン・セブの近石です。

今週のブログでは、日本ではあまり馴染みのなくなった財閥に関して、フィリピンではどのような財閥があり、フィリピンの産業とどのような関りがあるのか見ていくことにします。

まず、2015年時点でのフィリピンの大富豪リストを見ると、ロペス家やソリアノ家、コファンコ家、アヤラ家、アボイティズ家などの伝統的な財閥よりもむしろ、下記記載したような一代で富を築いた創業者一族が目立ちます。

■ヘンリー・シ―:

小さな靴屋から始め、デパート・商業モール・不動産業・さらに銀行業を有する大企業グループを育てた。そんな彼も幼いころは貧困の中で育ち、失敗に失敗を重ねて今の地位に至ります。また、フィリピンで最も大きなショッピングモールであるSMショッピングモール、フィリピンで最大の銀行のBDOを展開しています。

■ジョン・ゴコンウェイ:

コーンスターチ製造を出発点とし、SMショッピングモールの対抗馬でもあるロビンソンモールやLCCのセブパシフィックなどを率いており、他にも大手電話会社のPLDT、フィリピン最大の電力会社のメラルコの株式も保有しています。

■アンドリュー・タン:

巨大な不動産企業等を育て、現在マクタン島にマクタンニュータウンの開発を行っている。不動産業だけでなくEmperadorというウィスキーの製造販売、世界で5番目に大きいスコッチを販売しているWhyte and Mackayを買収するなど、不動産業以外にも事業を拡大しています。

フィリピンの財閥・成功者にはアヤラ家のようなスペイン系もいるのですが、特に華人、華僑系の起業家の成功例が多く、彼らはまさにフィリピノ・ドリームの体現者ではないのでしょうか。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

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