東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店駐在員の日比野です。
先週のブログから、フィリピンの会計あるあるをお伝えしています。今回も引き続き日本と常識が違うフィリピンの会計についてお伝えします。
今回は下記の3つを挙げさせていただきます。
・数字が一桁間違っている。
・二重計上されている。
・記帳の詳細が記録されておらず、後で分析出来ない。
これらは日本人が会計仕訳を見たときに発見できる内容です。明らかに大きな数字を見てみると0が一つ多かったり、同じ金額二度計上されていたり、ということが度々起こるようです。これは日本人が普段からチェックをしていたり、内部統制の仕組みが出来ている会社では見過ごされることはありません。
しかし、一定の期間を経て気付いた場合には手遅れ・・・という可能性もあります。3つめの記帳の詳細が記録されていないというケースでは、過去の会計処理が何に基づいて記帳されたのか、担当者さえ覚えていないという可能性があります。
特に管理体制が出来ていない初期には、日本人経理も含めて正しい処理がされているのか、担当者が変わったとしても情報が適切に残されて、分析可能となっていることを確認する必要があります。
社内に内部統制の方法を理解している担当者がいない場合、一時的にコンサルタントに入ってもらい、財務処理ミスによる将来のリスクを軽減させる取り組みも有効です。
それでは今週もよろしくお願いいたします。
株式会社東京コンサルティングファーム
フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹