来期の予算策定はバッチリですか?!

こんにちは、Tokyo Consulting Firm Philippine Branchの大橋 聖也です。

【1分でわかるフィリピン進出のイロハ】

ポイント㊿<来期の予算策定はバッチリですか?!>

今回は、【予算策定4つのポイント】をご紹介します。

フィリピンでは多くの企業が、12月決算を迎える中、この時期に経営者や現地駐在員の方は、来期の予算策定を考えるタイミングになっているかと思います。

予算策定のポイントを簡単にまとめました。

①ビジョンの明確化
売上・利益は、ビジョンの達成度合いを測る指標です。
ビジョンの高さが、何をいつまでに達成するかという組織目標、そして来期の予算を決定します。
まずは、顧客・社員・投資家に対する3つの軸でフィリピン事業のビジョンを明確にしていきましょう。

②利益からの逆算思考
売上・利益は、社長1人では作れません。社員と一丸となって作っていくものです。
だからこそ、なぜこの数字、特に利益を達成しなくてはならないのか、利益の意味と数字に根拠を持たせ、社員一人ひとりにビジョンと共に伝えていかなければなりません。
そして、それを達成するにはどこに手を打てば良いのか、これは達成したい利益から逆算して策定する事で見えてきます。

③固変分解の見直し
予算策定には、まず費用の分類分けが正しくされているかが大切です。
まずは、売上の増減に連動する変動費、売上の増減に連動しない固定費を、企業の実態に沿って分解していかなければなりません。
固変分解をする事で、正確な粗利益率が算出する事が出来、企業の実質的な収入と損益分岐点や着地の利益が見えてきます。

④総額人件費の管理
固定費の大半を占めるのが人件費です。
人件費に対する粗利の割合を表す適正な労働分配率を設定・管理し、労働生産性を高めることは、高収益型組織を作るためにとても重要です。
予算策定の際に翌期の総額賃金の枠を設定し、予算達成度合いに応じて、昇給昇格やプロフィットシェアリングを実施していくことで、社員も自身の成果が評価に直結することを実感できるでしょう。

更に、予算を実現する為には、主要なローカルメンバーを含む会議の生産性アップ、社員のエンゲージメントを引き上げる人事評価制度といったマネジメントシステムが必須と言えます。

予算策定、そして予算達成に必要なマネジメントにお困りの方は、是非ご相談下さい。

 

最後に、2017年9月に弊社フィリピン本の第2版が、出版されました。
フィリピンへの進出実務を最新の情報にアップデートすると共に、弊社フィリピン拠点における6年間のコンサルティング実務の経験を盛り込んでまとめ直したものとなります。
中でも本著はフィリピンの基本的な投資環境から、設立法務、会計税務、人事労務、M&Aに至るまでフィリピンでのビジネス展開に必須な情報を網羅的に収録していますので、
是非、本屋又は弊社宛にお問合せ頂き、手に取っていただけますと幸いです。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

Tokyo Consulting Firm – Philippine Branch

大橋 聖也

 

2012年、東京コンサルティンググループに入社。中小企業の発展、会計業界の生き残りを掛けて、社外CFOとして社長のビジョン実現をサポートする、ビジョナリーコンサルティングを立上げに奮闘。社長の抱えるお困り事解決すべく経営理念の策定・経営会議のファシリテート・財務分析等の支援を行う。2016年10月より、フィリピン支店の拠点長として世界に活躍のフィールドを拡げ、真の顧客貢献を目指す。

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