フィリピンMaternity Leaveが大幅に拡大?!

こんにちは、Tokyo Consulting Firm Philippine Branchの大橋 聖也です。

【1分でわかるフィリピン進出のイロハ】
No.64< フィリピンMaternity Leaveが大幅に拡大?!>

今週、ドゥテルテ大統領がいくつかの法案に署名をし、2019年度での施行がほぼ確実になりました。

日系企業にも影響を与える可能性の高いトピックを取り上げていきます。

前回の会社法に続いて、Maternity Leave(出産休暇)です。

SSS(Social Security System)に加入し一定の要件を満たしている女性従業員に与えられるMaternity Leaveが、60日から105日へと大幅に拡大される事になりました。

以下に変更点をまとめました。

<現行法>
・自然分娩の場合は60日、帝王切開の場合は78日分の出産休暇手当を支給
・4人目までの出産又は流産が対象
*5人目以降は対象外

<新法案>
・105日分の出産休暇手当が支給
・4人目までという規制は撤廃
・7日間分は、父親休暇に充てる事が可能
・シングルマザーには、追加で15日分付与
・流産した場合は、60日分付与
・無支給で、30日間の延長可能

この他にも具体的な要件や手続きについては、今後発布される施行規則(IRR:Implementing Rules and Regulations) にて明らかになっていくことでしょう。

通常、大統領の署名後15日以内に官報等での発表、その後90日以内にIRRが発布されます。

引き続き、タイムリーにアップデートしていきたいと思います。

最後に、2017年9月に弊社フィリピン本の第2版が、出版されました。
フィリピンへの進出実務を最新の情報にアップデートすると共に、弊社フィリピン拠点における6年間のコンサルティング実務の経験を盛り込んでまとめ直したものとなります。
中でも本著はフィリピンの基本的な投資環境から、設立法務、会計税務、人事労務、M&Aに至るまでフィリピンでのビジネス展開に必須な情報を網羅的に収録していますので、
是非、本屋又は弊社宛にお問合せ頂き、手に取っていただけますと幸いです。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

Tokyo Consulting Firm – Philippine Branch
大橋 聖也

2012年、東京コンサルティンググループに入社。中小企業の発展、会計業界の生き残りを掛けて、社外CFOとして社長のビジョン実現をサポートする、ビジョナリーコンサルティングを立上げに奮闘。社長の抱えるお困り事解決すべく経営理念の策定・経営会議のファシリテート・財務分析等の支援を行う。2016年10月より、フィリピン支店の拠点長として世界に活躍のフィールドを拡げ、真の顧客貢献を目指す。

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