【経営者必見!】~債権債務を利用した資金繰りスキーム~

会計

皆さんこんにちは。

東京コンサルティングファーム、フィリピン・マニラ支店の上原です。

 

本日は、フィリピンでの債権債務を利用した資金繰りに関して書いていきたいと思います。

 

 

・ファクタリング(Factoring)

ファクタリングとは、銀行などの債権買い取り業者(Factor)に、売掛金などの債権を買い取ってもらい、手数料を控除した金額をもる、資金調達の手段のことを言います。

メリットとしては、手元資金増加、滞留債権の防止、デメリットとしては、手数料がかかりキャッシュが目減りする、などが挙げられます。

 

 

・債権の証券化(Securitization of Receivables)
債権の証券化とは、企業が保有する債権が将来生み出すキャッシュフローを原資として、証券を発行、売却し、資金を調達することを言います。

滞留債権や債務不履行などのリスクを除去できるだけでなく、証券化することにより小口購入が可能になるので、投資家(購入者)の数を集めやすい点がメリットです。

多くの場合特別目的事業体(Special-purpose entity:SPE)を設立し、債権を売却、そしてSPEが証券を発行して売却する形態をとるので、そのコストがデメリットになります。

 

 

・債務の証券化(Debt Equity Swap:DES)

債務の証券化とは、企業が保有する負債を証券化し、オフバランス化をすることにより自己資本比率やROAを向上させることを言います。

 

企業Aが企業Bに対して債務があり、返済が難しいとします。

Aは増資を行い、株式を発行し、債務を減らすことによってその株式を購入者(投資家)に譲渡します。

 

こうすることにより、債務は減少し、純資産が上昇することになるので、事業再生スキームとしてよく見られる手法となります。

 

以上、本日のブログでした。

 

このブログがフィリピンにてご活躍される経営者様の一助となれば幸いです。

 

 

 

今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

 

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