こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの清水皐でございます。
今週は、土日祝日の労働時間に関する注意点について記載いたします。
質問)
メキシコでは労働時間や残業時間の上限が細かく設定されているそうなのですが
例えば土日祝日の中で通常勤務時間の8時間+1時間の残業をさせた場合
日当はどのように計算されるのでしょうか。
その他注意点があれば教えて下さい。
回答)
お問い合わせいただきありがとうございます。
まず、労働時間は1日8時間、週48時間まで(週5勤務の場合は週40時間まで)、
これを超えた労働時間(時間外労働)に対しては1日3時間、週9時間までの制限がございます。
今回のケースでは、上記の条件下で
同じ週の他出勤日では時間外労働が発生していないものとします。
土日祝日でそれぞれ手当の計算方法が異なりますので、以下記載をいたします。
※一日の通常給与800MXN(100MXN/時間)と考えます。
①土曜8時間+1時間残業 計9時間労働
そもそもメキシコでは、特に工場勤務の場合は
週6日勤務・1日休みが一般的な例としてございます。
残業をした場合は、通常賃金の2倍を支払う義務がございますので、
日当は800MXN+(100MXN×2)= 1,000MXNとなります。
②日曜8時間+1時間残業 計9時間労働
日曜出勤は原則認められておりませんが、やむを得ない理由で出勤をさせた場合は
通常時に働いた分の給与の1.25倍を支払います。
また、振替休日を日曜日の出勤日数分与える必要がございます。
日当は1,000MXN×1.25= 1,250MXNとなります。
③祝日8時間+1時間残業 計9時間労働
こちらも日曜同様、原則認められておりませんが、
出勤させた場合は通常給与の3倍を支払います。
日当は1,000MXN×3= 3,000MXNとなります。
今週は以上となります。
弊社では給与や退職金の計算サポートを行っておりますので
ご不明な点がございましたら、どうぞお気兼ねなくお問い合わせください。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
清水皐
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