スペイン語を勉強し始めて2週間

その他

こんにちは、メキシコ駐在員の片瀬です。
スペイン語を勉強し始めて、2週間が経過しました。私のスペイン語の先生はモニカさんという女性の方で、普段は不動産のブローカーを仕事にしています。
早速脱線しますが、メキシコでの物件探しは日本では考えられない方法で行われています。まず考えられないのが…不動産屋が殆ど存在しません。存在するとしても個人の物件は殆ど扱っておらず、また、扱っていたとしても不動産屋を通すと家賃が数倍に跳ね上がります。ではどの様に不動産を探すのでしょうか?基本は住みたい地区を歩きまわります。すると物件にRENTA(賃貸)とかVENTA(購入)とか張り紙が貼ってあり、その下に電話番号が記載されているのです。電話をかけるとブローカーにつながり、「20分後にその物件の下にいて!物件を見せてあげるから!」と始まるのです。もちろんスペイン語で…英語はまぁ通じません。なので、やはりスペイン語なのです。スペイン語が話せなければ、お店での買い物も苦労しますし、自分の身を守ることもできません。生きる為にこれだけ言葉が重要になるとは、現地にいなければ想像もできない事でした。
最初の1週間と現在では何か進んだのか? というぐらい進歩が把握できません。始めて1週間は皆同じ質問、具体的には「今、いくつなんだ?」とか、「結婚はしているのか?」とか、「メキシコで友達はできたのか?」とか簡単な質問(指さし単語帳に出てくるレベル)してくるので、おおっ理解できる!!! と自分の実力を過大評価しておりましたが、やはり2週間では何ともなりません。
特に動詞の活用の多さ及び代名詞の理解に苦労しています。動詞の活用は1つの動詞に数十通りの活用があり、活用の形により主語が省略されますので、動詞1つで主語及びその背景をつかみ取らなくてはなりません。代名詞に至っては何故それがそこに存在するのか、無い場合には、何故意味が通じなくなるのかと、理論的にもまだ理解ができていない状況です。
ただ、少しでも早く片言のコミュニケーションが現地の方と取りたいので、平日でも1日5時間は勉強しています。生きる為となると勉強も全く苦にならないのが不思議ですね。違います、生きる為ではなく、現地の方とコミュニケーションがとりたいという思いが今のモチベーションになっています。それができればメキシコでの生活が何十倍も楽しくなります。
現地の皆さんも今は日本人という事で興味を持っていろいろ話かけてくれますが、その内に変化がなければ飽きてしまいます。現地の方を飽きさせないコミュニケーションを心がけていきます。ただ、願わくば私と喋る時は主語を省略しないで頂きたいですね(笑)

また、ようやくインターネットが開通しました。これについては本当に苦労しました。こういう日本で当たり前にできる事が、こちらでは一切当たり前にできません。
まず私は居住者でない(VISAの取得が遅れており、9月から居住者となる予定)ので、そもそもインターネットの契約ができません。住居の契約も同様で、居住者ではないので一切の書類にサインができません。また、もちろん銀行口座も開けません。その様な全てが不自由な環境の中にいると、自分は人に支えられて何とかメキシコに立っているのだと心から実感する事ができます。感謝の毎日です。
ただ恐ろしい程に一人では何もできない。2週間前はケンタッキーでものを買う事ができませんでしたからね。レジで57ペソ(約450円位)、57ペソ、だから57ペソと連呼していましたから…もう店員さんも57ペソの商品を勘でみつくろうしかありませんよね。そしたら店員さんペプシを忘れていて…私はその事実に気がつかずに、一回席まで行ったのですが、ペプシがないことに気がつき「俺のペプシが無い」と文句を言いに行ったのですが…今度はペプシ、ペプシ、だからペプシと連呼するしかありませんでしたからね…そんな時も横の親切なおっちゃんが多分ペプシが無いと言っているよと合の手を入れてくれたので、用意してくれましたけど。言葉が通じない事はもはや、その地域で生きる事を拒絶されますね。
ただ、この様な不自由な中でも、助けてくれる方がいる事が私にとっての大きな喜びです。インターネットをセットアップするにしても片岡さん(弊社の社員)と、家庭教師のモニカさんの力が無ければ絶対につながる事はありませんでしたし、本当に感謝の毎日です。日本に住んでいると何でも1人でできるので、人に助けられて生きている実感はあまりありませんが、言葉が通じない海外だと人に助けられて生きるしかありませんから、その実感は凄いですね。もしかしたら、人に頼るなかで騙されてしまう事もあるかもしれませんし、お金を取られてしまう事もあるかもしれません。ただそんなことはしょうがないの一言で済ます事ができるぐらい私は人に助けられてメキシコで生きています。

一度、営業でタクシーの運転手に全く別のところで下ろされたのなんか、騙されたうちには入りません。すぐに営業先に電話して事情を話し、流しのタクシーを捕まえ、営業先の方に流しのタクシーのおっちゃんに場所を説明してもらい、そして流しのタクシーのおっちゃんにぼったくられる。もうタクシーに乗るにも戦略が必要です(笑)。

そんなタクシーでの出来事も笑い話に思えるくらい、皆に支えられて生きています。
私は彼らに何をすることができるか? メキシコにどの様な貢献をすることができるか? 彼らに対する恩返しを考えながら、今後メキシコでビジネスを行っていきます。

関連記事

ページ上部へ戻る