メキシコに来て3週間

こんにちは、メキシコ駐在員の片瀬です。
メキシコに来て3週間経過しました。

メキシコに進出している企業のおよそ9割が自動車関連の企業です。それほどメキシコでの自動車産業はポテンシャルを秘めています。街を歩いてみても、日本では考えられませんが人よりも車が優先です。青信号では、車が右折、左折して来ない事を確認して、横断歩道を通行しなければなりません。車が来ているのに行こうとしてしまうと容赦なくクラクションを鳴らされます。
メキシコに来て何回事故に遭いそうになったか、もはや分かりません。まず道を渡るときに、私は右側を確認してまず一歩を出してしまいます。車は左から来るのに。これでもう50回は事故に遭いそうになっています。青信号をぼーっと歩いて20回、T字路で巻き込まれそうになること10回と、それはもう事故とすれすれの毎日です。
ただ、メキシコの人々は車の運転が本当に上手い。手足のように車を扱います。少しでも下手な人(車)がいると容赦なくクラクションの嵐ですから上手くなるしか生き残る道が無いのかもしれません。クラクションの嵐の後、横を並走して、顔で威嚇します。下手は運転するなと思っていますね間違いなく。そして自分さえが良ければ良いと思っている人も多いですね。赤信号に代わる時に前が詰まっていても容赦なく突っ込みます。トラックが突っ込んだら、対角の道路はそりゃ通れなくなりますよね。でもそんな時はクラクションはならしますが、「良くある!良くある!」ぐらいのノリでちょっとだけ空いた狭い隙間を我先にと、突っ込んで行きます。もはやクラクションが短気なのか、それとも陽気なのかが分からなくなりますね(笑)私も7月に免許を取りますので、それが陽気であることを願うばかりです(笑)

メキシコはイラク、クウェートをしのぐ世界有数の産油国であると皆さん知っていましたか? ただ、外資の参入が規制されているためにその有数な油田を相当無駄に使っているそうです(メキシコ人はクオリティの追求をしないそうです)。それをメキシコ政府も危惧し、外資の規制を外そうと5年程前から国会で改正しようとしているのですが、遅々として進んでいないそうです。今回政権交代によってPRI党に12年ぶりに与党が変わったのですが、PRIも引き続き外資規制の撤廃を公約に掲げているそうで、今後規制が外された際にはエネルギー産業もかなり熱い国となります。ただメキシコの事なので後5年経っても今から何ら進捗が無い気もしますが、自動車の次はエネルギー業界と大使館の方もJICAの方も言っておりました。間違いなく注目はされていますね。

メキシコでは、安全地帯(歌手ではありません)と危険地帯が紙一重であり、危険地帯を十分に認識するまでは外を出歩くのは危険です。道路を一本挟んで向こう側が危険地帯、こちら側が安全地帯という事すらあります。私の家から50メートルぐらい奥に道路があり、その道路の向こう側は危険だから一人で歩かない方がよいと、先日事務所の方に教えてもらいました。でもこっち側は安全だからと。何故、危険な人が流れてこないのでしょうね?

また、観光地で有名なソカロという教会があるのですが、その300メートルぐらい東?だったかな?は麻薬の売買が盛んな地区があって危険だということです。わずか300メートル移動するだけで近づかない方が良い地区がある不思議な国ですね。

また、北部では麻薬組織が暗躍しているというのは皆さん承知の事実だと思いますが、今後PRIに政権が変わり麻薬組織との共存、具体的には、前政権公約:麻薬組織の撤廃による犯罪件数の是正⇒現政権公約:表面上起こる犯罪件数の是正、を打ち出しているので今後治安はある程度落ち着くものと思います。メキシコは貧富の差が激しく、北部では麻薬の売買が一般庶民の貴重な収入源となっており、PAN政権時代は麻薬組織だけではなく一般庶民が政府軍に激しく抵抗したそうです。その結果6年間で6万人以上の死者を出す麻薬戦争を招いてしまいました。そのため現在でもその名残で北部地域は相当危険であり、日本人の渡航を厳しく注意されている地域がある程です。北部の主要幹線道はアメリカへの麻薬販売ルートとなっており、治安も相当に悪く貨物強盗が頻繁に起こっています。前政権が何故そこまで麻薬撤廃を掲げたかというと背後にアメリカの影があったそうです。アメリカからの指示により、一般人を巻き込む惨劇へと発展してしまいました。ただ、有数の麻薬組織のトップを処刑又は逮捕したそうで、現在各々の麻薬組織はまとまる事が無く対立構図にあり、互いにその体力を削りあっているそうです。

まずは、一般人が麻薬を商売としなくて良いように雇用創出と所得水準を少しずつでも上げていく政策を取るべきなのですが、メキシコは財閥の力が非常に強く(世界1位の大富豪はメキシコにいる)、政府もこの財閥の威を借りなければ政策を打ち出して行くことが難しい現状があります。そして財閥はメキシコで製品を安く作り他国へ高く売るというスキームで財をなしていますから、今後もメキシコの賃金水準は大きく上がることは無いでしょう。現在の労働者賃金コストは中国・インドと同水準であり、主要都市でも月4万円程度であると言われています。ブラジルのおよそ半分の賃金コストでありますので、例え自由貿易協定を結んでいたとしても、ブラジルとの貿易摩擦が起こるのは必然なのかもしれません。

私は、麻薬ではなく、日系企業の進出のサポートで稼いでいきますので、皆さん今後ともよろしくお願いいたします。

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