本社人事制度をインドに当てはめる④

労務

 こんにちは。Gurgaon事務所の仁井いずみ(ニイ)です。今回は福利厚生についても触れていきます。

 インド人はお金に執着し仕事のやる気は給与によると思われがちですが、実は職場の仲間を家族同然と思い、みんなで楽しめる職場雰囲気を好みます。みんなで盛り上がって楽しい雰囲気を作るような福利厚生が喜ばれます。また会社からトレーニングを受けたいという気持ちも強いため、スキルアップの機会をつくることも有効的です。

インドに当てはめるポイント

・イベント
 創立記念日や誕生日祝いなどみんなで集まって食事会など行う。主に工場では家族感謝祭などを行う企業もある。社員の家族を招待することで社員の定着率を上げている(家族が満足することで家族が会社に残るよう勧める効果がある)。毎年1回全社員で小旅行に行くことも好まれる。

・インド風習に応じたイベント
 インド最大のお祭りであるDiwariやHoliをみんなで祝う。インド人企画の元インドならではのイベントを実行してみる。Diwariではインドの正装を着てオフィスの飾りつけを行いお祈りなどを行う。日本人もそれに乗ってみることでみんなのモチベーションも上がる。

・トレーニング
 ポジションに応じてトレーニングを実施する。機械を扱う会社であれば機械を使っての実践、パソコンを使う会社ではタイピングやエクセルなどの強化、ビジネスマナートレーニングなど。ある企業では日本語検定の一番低いレベルを合格するまでの費用を負担したり、毎週末に日本語教室を開いている会社もある。またマネージャークラスに対して改善提案会議を毎週行っている会社もある。海外研修もモチベーションが上がるトレーニングの一つである。特に若い人にはキャリアアップの一つとして喜ばれる傾向にある。

・食堂(工場の場合)
 工場のワーカーにとって主な福利厚生は食堂である。食堂の充実というのがカギになる。ある企業では朝食も提供することで満足度を高めている。また日本人にも好まれるような日本食や中華のようなメニューをそろえる企業もある。

次回は職務分掌についてです。

以上

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