こんにちは、
インド・バンガロール駐在員の山本です。
10月20日にバンガロールでは初のメトロが開通しました。
今回開通したバンガロールメトロの走行距離は、7キロメートルだけです。
ですが、通常車で45分かかる道を7分で通過できるそうです。
デリーのメトロとの違いは、女性専用車両があるかないかだけのようです。
バンガロールメトロは東西線・南北線の2路線の計42.3キロメートルを建設する計画で勧められています。今回はそのうち東西線の一部の7キロメートルが開通しました。
総事業費は3,068億円、うち約2割にあたる655億円を円借款で日本が支援しています。
その他にも、バンガロールメトロの建設には、三菱商事株式会社と三菱電機株式会社が車両納入をしたり、日立造船株式会社がトンネル掘進機を納入するなど、日本の技術が生かされています。
技術協力の中でも、安全管理の「見える化」を実施したそうで、光センサーの色が変化して崩落の危険を知らせるシステムを導入して、現場の人たちの安全管理を徹底したそうです。
このように日本の技術が生かされ、バンガロールのメトロが完成したことはすごく日本人として、自慢できることだと思います。
バンガロールメトロ公社のナラヤン・シバセイラム総裁は「日本の資金、技術により、工事現場の安全性も考慮した世界水準のメトロをバンガロール市民に提供することができた」と話されており、またインド政府も10月28日に外務大臣が訪日した際に、バンガロールのメトロ開通について日本に対して謝意を表明しています。
バンガロールは現在人口が810万人と急増しています。(2001年は570万人です。)
交通渋滞が深刻化する中、バンガロールメトロの建設は今後のインドのインフラを整えるのに、重要事項と言えるでしょう。
2013年6月までに全線開通を目指してこれからもがんばってほしいと思います。
以上