インド人社員と接していると、文化の違いを思い知らされる場面が多々あります。その一つが掃除についてです。インドの場合は階級制により掃除はその手の階級の人が行うものであり、掃除すること自体が恥ずかしいと感じる人もいまだ多いようです。また、インドではチャイを飲むのが日常ですが、カップに少し残ったチャイをそのままゴミ箱へ捨てます。当然ゴミ箱の中が汚れますが全く平気です。さらにペットボトルに飲み物が半分は入った状態でも中身を捨てることなく平気でゴミ箱へ入れます。これがインド人の普通の感覚です。
当然ですがこれは普通ではありません。そういった行動はお客様に対しても行われます。またきちんと処理をしないという行為は業務に出るに違いありません。インドのある大手メーカーでは毎朝全員で掃除をするところから1日が始まると聞きます。また工場を経営している企業では、5Sが浸透しています。インド人にきちんと伝える、指導する、やって見せる、一緒にやってみるということが必要ですし、それを行うことで文化の違いがあってもできるようになります。
先日、割と時間のある土曜日の夕方に1時間ほど全員で掃除をする時間を作ってみました。中にはほうきを使ったことがないという25歳インド人もいました。やっていくうちにインド人スタッフから「次はここを整理しよう」などと提案がでたりして、なかなか良い協力関係のもと掃除が完了しました。継続していきたいと思います。
インド駐在員 仁井
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