インドにおける一般的リーダー像とその理想像について

皆さん、こんにちは。

インド及びインド周辺国統括の小谷野勝幸です。

 

2014年4月

 

この時期は、12億人のリーダーを決める非常に重要な月となり、

インドという様々文化が混じり、広大な土地を有する国の

リーダーが決定されます。

 

インドでは、国の未来を背負う政治家だけではなく政府機関関連者も

賄賂をあからさまに要求してくる状況です。このような社会で生活を

している国民は、どういったリーダーを選出していくのか気になります。

 

私達コンサルタントは、職業柄インド人リーダー(代表取締役や

取締役)と対峙することが多くあり言葉を交わします。

その中で、インド人のリーダーは大きく3パターンに分けられます。

 

1.口だけリーダー

⇒横柄で、経験年数や転職数が多い

2.鈍感リーダー

⇒自ら変わらない、変われない、そして変化に気づかない

3.チェンジングリーダー

⇒人に興味を持ち、理念に沿って次期リーダーの教育やシステムを構築できる。

 

インドでは残念ながら、この「チェンジングリーダー」に会う機会が

まだありません。そもそも存在しないのではと思えるほどです。

 

それゆえ、弊社ではこの「チェンジングリーダー」を育て、クライアントに

提供する、もしくはこの教育自体をクライアントに提供をしています。

この「チェンジングリーダー」を育てるための一環として弊社社内に

おいて先週より「ネガティブワード選手権」という新しい試みを始めています。

 

目的は社員が他者へ関心を持つ事、自ら組織全体を前向きな雰囲気に

させるための仕組みです。

 

ルールは、ある特定のネガティブワードを発した場合、罰金として

10ルピー(約16円)を徴収するというものです。

【ネガティブワード】

I don’t know

It is difficult (or impossible)

I can not

I’m tired

I’m not in charge

 

どれもインド人が社内でよく使う言葉ですが、客先では使えない

(使うことで信用が低下する)言葉です。この言葉を習慣的に

なくすことで、自ら積極的になることができ、周りへ良い影響を

与えることが可能です。

 

この言葉を決める際のポイントは、トップダウンで言葉の指定を

するのではなく、社員に決めさせることです。

言葉の候補と理由はマネジメントで提示しますが、それに対して

社員が合意をしてからスタートするとその後の運用がスムーズに

行われます。

 

たまった金額は皆へチャイを振る舞う予定です。

スタートして1週間ですが、早速前向きな雰囲気が出始めています。

例えば、疲れたとよく言っていた社員が、「今アグレッシブルだよ」

という言葉に置き換えて、自らのモチベーションアップにつなげた。

難しいという言葉の代わりに、提案を出してくるようになった等です。

 

この仕組みの導入と継続によってお互い前向きに意識及び指摘し

合う環境を設ける、さらにWillや提案力を持った人材の育成に

つながることを予測しています。

 

下記「ネガティブワード選手権」における一連のフォローとなります。

 

1.問題点の把握と分析

⇒お客様からのつぶやき/社内での気づきから問題点の洗い出し

2.具体的な改善方法

⇒ネガティブワード選手権の実施

3.意識・環境改善(結果)

⇒お互いに前向きに意識及び指摘し合う環境を設ける

4.落とし込みの完了(結果)

⇒Will(リーダーシップや責任感)や提案力を持った人材の育成が可能となる

 

こういった改善案を通してWillや提案力を向上させ、チェンジング

リーダーとしての下地作りを丁寧に行っていくことが、次世代の

リーダーを育てる我々の使命だと思っています。

 

 

 

進出及び進出後の経営支援(生産性管理、会計・税務、人事・労務)などに

少しでもご質問があれば上記までお気軽にご連絡くださいませ。

 

 

東京コンサルティングファーム

インド国 取締役

小谷野 勝幸


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