皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回は「想像力」についてお話しします。
カンボジアでは非常に多くのドライバーが信号無視や逆走などを平気で行い、交通マナーを守りません。
交通マナーをそもそも知らずに免許証を取得して人が多数であるため、何が正しいのかも知らないだろうと思います。日本のようなドライバー同士の譲り合いはなく、いかに前に入り、先に行くかがカンボジアでは重要視されています。
しかし、上記状況が発生してしまった原因は、交通マナーの知識がないというだけの理由だけではないようにも思えます。当社のスタッフもそうですし、ある程度大学を出ている人間でもそのように運転をしています。
知識には限界があるが、想像力には限界はない。
これはアインシュタインの言葉ですが、上記問題の根本的な原因は、想像力だと私は考えています。
例えば、我々日本人は運転をしていると無意識のうちに相手の視点に立ち、想像力を働かせて自分の運転を客観的視点で評価していることが多いのでは ないでしょうか。
カンボジアでは、そのようなドライバーを見たことは一度もありません。
なぜ相手がそのように運転するのかお互い理解できていなように思えます。
これは、相手の気持ちがわからないということでは全くありません。
自分がこう動いた時にどのような影響が周りに起こるのかが想像するのが少し苦手なのではないかと思います。
そうすると、意図的にしろそうでないにしろ、知識をどんなにつけても意味がないことがわかります。想像力をうまく働かせ、自分の知識をどのように適用すれば良いのか客観的視点で考えることが重要であり、そのように上に立つ人間も指導し導いてあげなければなりません。