カンボジアの農業Part2

その他

こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

前回は、カンボジアにおける農業の発展と食品加工業の進出についてお話ししました。

さて、今回のテーマは食品加工業の進出における最初のステップ、つまり、「どこに工場を建設するか」について詳しくお話しします。

工場の立地条件として、整備されたインフラと交通網が鍵となってきます。
まず最初に多くの人が思い浮かべるのはSEZでしょう。安定的な電力供給、排水設備、ワンストップサービス等、様々な恩恵を受けることができます。
しかし、多くの中小企業にとっては設立、運営コストがボトルネックとなり、非常にリスクの高い選択となってしまいます。
また、首都プノンペンに工場を設立する場合でも人件費がボトルネックとなり、継続的な利益計上が難しくなるケースが多々あります。

そこで、私がお勧めする進出形態は、プノンペンに本社を設立し、地方に工場を建設する方法です。中小企業にとって一番に優先すべきは安定的な利益の計上です。キャッシュフローが正常に回らなければ、例えビジネスチャンスの多いカンボジアでも生存は難しいでしょう。

地方に工場を設立する利点は主に3つあります。
1つ目は安定的な人材供給、2つ目は低コスト、3つ目は先駆者利益です。
次回はこの3つの利点と、それとは反対に注意すべきポイントについてお話し致します。

以上

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