皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回のテーマは「弱みの評価 」です。
弱みで評価する文化は組織の文化を破壊します。評価は、弱みを評価の判断基準にしてはいけません。あれやこれができないから評価を減点してはいけません。人を苦手な仕事に就けても成果は期待できないものです。
そもそも、苦手な仕事に就いていることは本人の責任ではなく、マネジメントの責任です。人は得意な分野で仕事をしなければ成果を生み出すことはできません。苦手な仕事に就けていることが理解できいるのであれば、すみやかに配置転換すべきです。
人と仕事がマッチするまで、移動しつづけなければなりません。本人が専門とするとこが本人に合っているとは限りません。たまたま、その専門を専攻しただけの場合も多いです。思わぬところで才能が目覚めるかもしれません。
人の弱みに注力する文化は卑しい文化でしょう。人のできないことを責める文化は、いじめが幅を効かす文化でありません。人のできないことに注力する文化は、組織全体を萎縮させます。自らに矛先が向かないよう常に一緒になっていじめに参加する文化となるのです。生贄を必要とする文化です。堕落と崩壊を誘発する文化であります。このような文化からは、正しい組織文化は生まれません。
ドラッカーは以下のようにその著書で述べています。
『常に平凡な成果あるいは貧弱な成果しかあげられない者は、本人のためにも異動させるべきである。能力を超えるポストにある者は、不安と挫折に悩むだけである。手に負えない仕事を担当させ続けることは優しさではない。他人の仕事の不振を直視しないことは、心の優しさではなく弱さを示すにすぎない。』
澤柳 匠