皆様、こんにちは。カンボジアオフィスの未来会計コンサルタント、公認会計士の熊谷恵佑です。今回は、資金繰の大切さについてお話していきたいと思います。
資金繰表とは、何のことでしょうか。それは、会社が保有しているお金の動きを月毎(日毎でも管理できる)に管理する表のことです。前月末残高から始まり、当月のお金の「入」の各種項目、当月のお金の「出」の各種項目を記載し、当月末残高を記載します。そのようにしてお金の流れを計画し、効率的なお金の運用を考案します。
なぜ、このようなことが必要になるのでしょうか。それはそもそも、損益計算書上の「利益」はお金の流れとは関係のない指標だからです。損益計算書上、利益が出ていたとしても、必ずしもお金が増えているとは限りません!ですから、会社は、利益にもちろん着目すべきですが、それと同様に資金の流れに関しても、常に着目しておく必要があります。
損益計算書上での「利益」は、「発生主義」に基づくものであり、現金の流れとは関係がありません。この発生主義というのは経済的利益の増減に着目したものであり、これはこれで実質的な会社の成果を示すので大事な指標といえます。したがって、しっかり着目していかなければなりません。
しかしながら、会社が倒産するリスクもあり、それは支払不能に陥った時といえますので、同じようにそのリスクを回避するために資金繰に常に着目している必要があります。
今週は以上です。
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