カンボジア企業経営への心得

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皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。             

さて、今回は「会社の社会的責任」についてお話しします。

我々の責任は会社内部だけにとどまることはありません。
必ず会社の外側にも責任が生じています。これを専門用語ではCSRと呼び、その企業の倫理的側面がCSRの取り組みの中に如実に現れます。

そもそもCSRは大企業や特別な企業のみが該当すると勘違いしている人も多いですが、それは全く違います。CSRはどんな中小零細企業でも社会に目を向けることで自主的に発生してくる類の責任であり、株主だけでなく大きな枠組みでのステークホルダーを意識することで自然に発生する責任です。

ある研究結果によれば、CSRは企業の利益と相関関係にあることがわかっています。つまり、両輪の関係で一方だけで成り立つということはありません。これはとても皮肉な、しかし面白い事実であり、企業利益や売上だけの追求が長期的に失敗につながることを証明しています。

さらにCSRには、企業の倫理的側面が如実に現れます。
キャロルのCSRピラミッドによると、CSRは経済的、法的、倫理的、そして自由裁量的責任という責任にカテゴライズされ、一番民度の低い経済的責任のみを捉える企業から、倫理的、自由裁量的責任といった民度の高い企業までピラミッド状になっていると報告されています。

それとは反対に、フリードマンによればCSRなど存在せず、「Business of Business is Business」であるという考え方もあります。

これ以外にもグレイ、オーウェン、アダムズなど様々な専門家が研究をしていますが、いずれにしても企業の倫理的側面がCSRに現れ、マネジメントの関心の輪が自ずと客観的に測られてしまうのです。

 

澤柳 匠

 

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