皆さん、こんにちは。
ベトナム、ハノイの黒木でございます。
前回、2019年の最低賃金と最低賃金上昇率の推移について扱いましたが、今回は統計総局により発表されたGDP成長率とCPI上昇率と比較してみます。
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2014年 |
2015年 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
GDP成長率 |
6.00% |
6.70% |
6.20% |
6.80% |
7.10% |
6.6〜6.8% |
CPI上昇率 |
4.10% |
0.60% |
2.70% |
3.50% |
3.50% |
4%以下 |
最低賃金上昇率 |
15.30% |
14.20% |
12.40% |
7.30% |
6.50% |
5.30% |
※2019年のGDP成長率、CPI上昇率は政府の目標値を記載
2018年の国内総生産(GDP)成長率(推定値)は前年比+7.08%で、直近10年間で最高の成長率となりました。
2018年のGDP成長率を四半期ベースで見ると、◇1-3月期:前年同期比+7.38%、◇4-6月期:同+6.79%、◇7-9月期:同+6.88%、◇10-12月期:同+7.31%と上昇しており、いずれも政府目標の6.5%~6.7%よりも上回っており、2019年のGDP成長率目標は6.6~6.8%と定められました。
消費者物価指数(CPI)上昇率についても、上昇率は前年同様3.5%となり、政府の目標値4%以下に収まりました。2019年のCPI上昇率の目標値も4%以下と設定されています。
最低賃金上昇率は、2017年以降10%を下回り、2019年は5%程度に落ち着いています。
ただ実際にベトナムに進出している日系企業の賃金上昇率は5%〜10%がとなることが多く、平均値は7%くらいと思われます。今後も賃金上昇はベトナムで事業を行うにあたり非常に重要な観点となります。
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東京コンサルティングファーム
ベトナム ハノイ
黒木 優志
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