こんにちは、ホーチミン駐在員の嶋航です。本日はベトナム人の英語の特徴について書きます。
ベトナム人の英語についてですが、発音が非常に特徴的であり、クセがあります。初めて、ベトナム訛りの英語を聞いたときは、彼らが英語を使っていることすら認識できないかもしれません。さて、あくまで一般論ですが、ベトナム人の英語の発音の特徴には以下の3つがあります。
- 最後の文字を発音しない
例えば、like, nice, get, bagなどは、「ライク」→「ライ」、「ナイス」→「ナイ」、「ゲット」→「ゲッ」、「バッグ」→「バッ」となります。「Passport」も「パッポー」みたいな発音に聞こえます。これは、ベトナム語の文字でもアルファベットを使用しており、ベトナム語では語尾を発音しないことしないため、英語も発音もベトナム語の発音の方法で発音してしまうことに起因します(日本人が英語をカタカナで発音するのと同じ現象です)。ベトナム語の例:khách→カッ, sách→サッ, Nhật→ニャッ
ベトナム人からすると語尾を発音しているようですが、日本人にはその語尾が全く聞こえません。
最後の文字を発音しないため、多数の誤解が生じます。例えば、like, light, line, life, などが全て、「ライ」となり、さらに日本人は、LとRの発音の区別ができないため、rice, right, writeなども同じ「ライ」に聞こえ、 どの単語を使用しているかもはや判別不明です。そしてその一方日本人の英語の発音は、like, light, line, life などの発音をライク、ライト、ライン、ライフと最後までハッキリ発音します。よって、ベトナム人の英語と日本人の英語は、全く異なる英語の発音をするため、極めて、お互い通じにくく、誤解が生じやすいです。
- 伸ばす発音が苦手
英語では、伸ばす発音があります。例えば、party(パーティー), leave(リーブ), dark(ダーク)などです。ベトナム人は、これら音を伸ばす発音が苦手のようです。よって、「パーティー」→「パティ」になり、「リーブ」や「ダーク」は、場合によっては語尾が消え、「リッ」「ダッ」みたいな音に聞こえます。ちなみに日本語の発音でも「おばさん」と「おばあさん」の発音を使い分けることができないようです。
- 長い発音が苦手
ベトナムは最も長い単語でも母音が二つであるため、長い発音や長い文字が苦手です。例えば、Telecommunication, enthusiastic のような長い英語の発音は苦手のようです。ちなみに日本人の名前は、ローマ字で表記すると、Yamamoto Kenichirou のように長くなる傾向があるたため、ベトナム人にとっては、覚えるのが大変なようです。よって、ヤマモトさんなら、ヤマさんと省略されることが多いです。
これらのことから、日本人とベトナム人の英語の発音は両極点にあり、愛称が極めて悪いです(特にが大きい)(上記特徴は、あくまで一般的な傾向であり、発音が上手な人もたくさんいます)。
誤解なく英語でベトナム人とコミュニケーションととるためには、